阿武町の誤送金判決で「職員は何も問われないのかな」、鈴木紗理奈に異論噴出

 昨年4月、山口県の阿武町が新型コロナ対策の臨時特別給付金4630万円を誤って振り込んだ誤送金事件。入金された4630万円をオンラインカジノに使う目的で別の口座に振り替え、電子計算機使用詐欺罪に問われた田口翔被告に対して、山口地裁は2月28日、懲役3年執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。
 
 午後3時の判決に向けて、同日放送のTBS系「ゴゴスマ〜GO GO!smile〜」(午後1時55分〜)はこの問題を取り上げた。放送では公表された田口被告の文章を紹介。そこで田口被告は「迷惑をかけた方々への謝罪の気持ちを常に持っております」などと綴っていた。

 これを受けてコメントを求められたタレントの鈴木紗理奈は「ご本人反省しているし、もちろん、やったことは悪いことだったと思うんですけど」と前置きして持論を展開。

「ちょっとかわいそうだと思うのが生活に困窮していた。それもパチンコで自分でそういう状況にもっていったから仕方ないんですけど、こういう困っている毎日の中で誤振込されたっていうの、私から見るとちょっと色仕掛けに引っかかったじゃないですけど、ちょっとそういう弱いところに付け込まれた、みたいな同情の余地もあってですね」

 さらに紗理奈は、これから出る山口地裁の判決について「尊重する」としながらも、「なんか少しかわいそうだなという、その誤振込をした阿武町の職員とかは何も問われないのかなという気持ちはありますね」と、手続きのミスをおかした阿武町の職員の責任について言及した。

 他のコメンテーターから「厳正な処罰」を求める発言が出たところで、司会の石井亮次アナウンサーは「出来心、わかるんですけど、ちょっと額が額だけに…。1万円2万円ちょっと使ってギャンブルやってみようかではなくて、4630万円ぜんぶスッてるんですよ」と金額の多さに言及。紗理奈は「でも、その額を間違えて振り込んだのは阿武町の方ですからね」と、そもそものきっかけを作ったのは阿武町だと述べたところで、有罪判決が速報で伝えられたのだった。
 
 田口被告に「かわいそう」と述べ、阿武町の責任についてしつこく言及したことで、SNS上では《紗理奈さんの意見には1ミリも共感できない》《紗理奈さん、困窮してたら何やってもいいのか?》《阿武町の職員さんを責めるのは違和感しかない》といった批判が殺到する事態に。誤送金に携わったとされる阿武町の職員は、ネット上で実名が晒され、誹謗中傷の被害に遭ったという報道もあるだけに、阿武町側を責めるのはお門違いだったかもしれない。

エンタメ