梅沢富美男はひと言で28万人を敵に回した/【2023年上半期】ネットをざわつかせた暴言失言(上)

 アイドルを貶めたり、女性蔑視ととられたり…。ネット上でも問題になった、今年上半期の暴言&失言を、世間に与えた衝撃度からカウントダウンする!

 第10位はタレントのマツコ・デラックス。1月6日放送のバラエティ番組「マツコ&有吉 かりそめ天国2時間SP」(テレビ朝日系)は、「華があるとは何か」がテーマだった。マツコは、若いころの加賀まりこを「エグい」と絶賛する一方で、今の女優は身近な存在になってしまったと指摘。続けて、ちょっと口が滑ってしまったのか、「あと、アイドルはブスだしさ」とまさかの暴言。共演の有吉弘行が「だってよ。(みんな)聞いたか」とけしかけると、マツコは「私が言っているんじゃないからね。国民の総意よ」と慌てて弁明した。

 第9位は情報番組「めざまし8」(フジテレビ系)のメインキャスターを務める俳優の谷原章介。3月1日の放送で、4月から同番組に出演する小室瑛莉子アナウンサーについての発言が女性蔑視ではないかと指摘された。倉田大成アナが小室アナを「いつも荷物が多くてリュックを背負って走っているイメージ」と紹介すると、谷原は「女性ってリュック背負うんですね!」とまずは驚く。続けて「アナウンサーでリュックはあんまり見たことなかったです」と重ねた。この一連の発言に対しネット上で、《リュックは男だけが背負うものだと思っていたのか》などと指摘されてしまったのだった。

 第8位は3月23日放送の情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)で、28万人を敵に回した俳優・梅沢富美男の暴言。この日の放送では、動画投稿サイトで著名人を繰り返し脅迫する内容を配信したなどとして、暴力行為等処罰法違反などの疑いで逮捕状が出ているガーシー元参院議員にパスポート返納命令が出されたことを特集。「(ガーシーは)結局、なんだったんだろう」と、司会のフリーアナ・宮根誠司に振られた梅沢は、「何もしなかったですね。これに入れた、票を入れてくれた有権者もちょっと責任を取らないと」と、ガーシーに投票した28万人以上の有権者にも罪があるかのような見解を示したのだった。

 第7位は、山口県・阿武町で起きた新型コロナ対策の臨時特別給付金4360万円を誤って振り込んだ誤送金事件について、2月28日放送の情報番組「ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜」(TBS系)でタレント・鈴木紗理奈が放った言葉。誤送金された4630万円をオンラインカジノに使う目的で別の口座に振り替え、電子計算機使用詐欺罪に問われた田口翔被告について鈴木は、「やったことは悪い」と前置きしながらも「その誤振込をした阿武町の職員とかは何も(罪に)問われないのかなという気持ちはあります」とチクリ。MCのフリーアナ・石井亮次は「ちょっと額が額だけに…」と困惑気味だった。

「マツコは以前もバラエティ番組で、『今のアイドルはブスばかり』と発言しており、心底そう思っているのでしょう。谷原は『リュック=重い=男性が背負うもの』という固定観念がありそうです。梅沢の発言はまさに失言でしたね。ガーシーが罪を犯すと思って投票した有権者はいないでしょう。誤送金問題では、鈴木の気持ちもわかりますが、MCも困ったでしょうね」(芸能記者)

 何気なく放ったほんのひと言で大騒動。6位以上もそんな「至言」のオンパレードだ。

(石田英明)

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