あの「プチプチうらない」発売38年で初の値上げに「感謝の声」が飛び交う理由

 チーリン製菓は13日、「プチプチうらない」を10円値上げすると発表。発売から38年間、20円の価格で粘り続けてきたというが、値上げせざるを得ない状況になったと説明し、お詫びした。しかし、ネット上ではむしろ今まで値上げされていなかったことに驚きと感謝の声が多く寄せられている。

「『プチプチうらない』は1985年に発売が開始された占い付きチョコレート菓子で、『けんこう』『しゅくだい』『れんあい』『みらい』など18ある占い項目にチョコレートが一粒ずつ入り、チョコをプチッと取り出すとアルミの裏側に運勢が示されています。38年間、チョコ18粒、占い18項目、価格20円を変えずにやってきたそうですが、原材料費や資材費などの高騰を受けた値上げを決断したといいます」(情報誌ライター)

 同社では、生産性を上げるために自動包装機を導入したり、環境問題に配慮しながらプラスチック使用量を減らしつつコスト削減を図ってきたという。しかし、これ以上は企業努力だけでは現行価格の維持は困難な状況になったため、3月出荷分から30円への価格改定となった。

「昨今の物価高騰を受け、ローソンの『からあげクン』や、チョコレート菓子の『ブラックサンダー』など、これまで長年にわたり価格を維持してきた商品の値上げが相次いでいます。ただ、1年に何度も値上げを繰り返す商品や便乗値上げが疑われるものも少なくないため、『プチプチうらない』には《今まで子どもたちのために価格を守ってくれてありがとう》と感謝の声が殺到しているんです」(フリージャーナリスト)

 むしろ、もっと値上げしてもいいくらいに感じるが…。

(小林洋三)

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