「引退宣言→すぐに撤回」さんま・たむけん・元ほっしゃん。に何が起きたのか?

 お笑い芸人・たむらけんじが、12月14日に更新した自身のYouTubeチャンネルで、以前から宣言していた「50歳で芸人引退」を撤回した。

 たむらが初めて引退という言葉を口にしたのは、昨年12月放送の『幸せやねん!7時間30分SP』(MBSテレビ)だった。その後のイベントで真意を問われた際にも、50歳の誕生日での引退を明言していたものだった。それが、早々の「引退撤回宣言」。お笑いライターが語る。

「結局、引退予定だった来年5月に、すべてのレギュラー番組は降板するものの、アメリカへ拠点を移した上で芸能活動は続けることが明かされました。その理由は、周囲に止められたことと、芸人をやめなくても自分のやりたことができるという考えに変わったというもの。アメリカでエンターテイメントを勉強をしてタレント活動をすると語っていることから、渡辺直美と同じ路線を行くということでしょう」

 実は、たむらのように、最近、「引退」を匂わす芸人が増えている。明石家さんまに始まり、松本人志や東野幸治、星田英利(元ほっしゃん。)などで、後にさんまは爆笑問題の太田光に説得されて撤回、星田などはSNSで引退を突如発信して騒動となった末の撤回で、大ブーイングを食らった。

「たむけんも『かっこつけの気持ちがあった』と本音を漏らしていましたが、吉本興業の中では特に、島田紳助氏や上岡龍太郎氏の影響を受けている芸人が多い。紳助氏の場合は黒い交際疑惑を受けての引退のため、理想形とは違いますが、上岡氏の場合は人気MCとして絶頂期の1997年に『21世紀は新しい人生を歩みたい』と引退を表明。2000年4月で宣言通りキッパリと芸能界を退いています。ただ、一度芸能界でスポットを浴びた経験があると、上岡氏のように覚悟を決められる人はなかなかいない。後で赤っ恥をかかないためにも、簡単に引退宣言するものではありませんね」(前出・お笑いライター)

 そもそも、上岡氏やさんま、松本のように、国民的とも言える芸人以外、引退宣言など必要ないように思えるが…。

エンタメ