「ボローニャ移籍」の冨安健洋にレジェンド中田英寿氏が太鼓判!

 サッカー元日本代表MFの中田英寿氏が、7月9日にイタリアのボローニャ移籍を発表したDF冨安健洋について言及している。

 ボローニャといえば、かつて同氏が期限付きで在籍していたことでも知られ、多くの名選手がプレーした古豪だ。今回、そんな日本人にとって馴染み深いクラブへの完全移籍を果たした冨安は、2018年よりアビスパ福岡を旅立ち、ベルギーで急成長を遂げた日本代表期待の星。190センチ近い長身ながら巧みなボールコントロール技術も兼ね備え、より現代フットボールに適応した有望株だ。

 中田氏は今回の冨安によるステップアップに関して、「(冨安は)大きな可能性を秘めた選手。ベルギーで見せたような適応力をイタリアでも披露することができれば、今後の成長に繋がるはず」とコメント。イタリアメディア「ラ・レプブリカ」が中田氏を“日本サッカー界のレジェンド”などと表現した上で、冨安に向けた彼の激励メッセージを紹介している。

「最近の日本人プレーヤーはイタリアよりもドイツやスペインを目指すことが多くなりましたが、こと冨安のような守備を専門とするDFにとってはイタリアリーグでプレーできるのは大きな利点になるでしょう。パスサッカーを主軸とするスペインリーグなどに比べ、イタリアではまず第一に敵チームの良さを潰し、相手の長所や武器を封じることから戦術がスタートするため、試合展開は“つまらない”と形容されることが多いですが、DFが成長する上では理想的な環境です。事実、かつてイタリアのインテルでプレーしていたDF長友佑都はその守備能力を大きく向上させ、日本代表にも多大な還元がありました。世界で最も守備に対するこだわりや要求が強いリーグこそイタリアなんです。20歳にしてその環境に飛び込める冨安は非常に幸運かもしれませんね」(スポーツライター)

 あの中田英寿氏さえも期待する冨安のポテンシャルの高さ。イタリアサッカーのいろはを存分に吸収し、より完成度の高いDFへと昇華してもらいたいところだ。

(木村慎吾)

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