一気に11億円超え!日本代表DF・冨安健洋の“市場価値”が1年で26倍に

 ベルギー・ジュピラーリーグのシント=トロイデンに在籍する日本代表DF冨安健洋は、うなぎ上りにその市場価値を高めている優秀なヤングサムライの1人である。

 2018年1月より加入したシント=トロイデンで20歳にして不動のレギュラーとしての地位を確立している冨安は、前所属クラブであるアビスパ福岡でも高校生の頃からトップチームに昇格を果たしたスーパーエリートであり、その“デュエル(対人戦)”のクオリティーに熱視線を注いでいるのは日本人だけではない。

 ヨーロッパのみならず、南米やアジアでプレーするあらゆるフットボーラーの推定市場価値やその変遷を数値化しているドイツの『transfermarkt』は、日本が世界に誇る若手CB冨安の市場価値を最近になって更新し、その査定額はおよそ11億8000万円と算出。弱冠20歳の日本人DFにこれだけの金額が査定されること自体が稀だが、さらに驚くべきは現所属先のシント=トロイデンへ加入した2018年1月時点での推定市場価値が約4500万円という額であり、わずか1年間で26.2倍に跳ね上がった計算になるのだ。

「日本代表選手の中で、この『transfermarkt』によって10億円超えの査定を受けたプレーヤーは中島翔哉や武藤嘉紀らを含む数名のみで、オランダリーグで活躍する堂安律ですら9億円台に留まっています。CBというポジション柄、攻撃的な選手に比べると値段は安く査定されることが多い中、この11億8000万円という金額は大したもの。日本のサッカーファンからも『ステップアップに繋がるチームに移籍してほしいね』『来季は5大リーグでプレーして』『シーズンオフが売り時』といった気の早い移籍願望も寄せられていますからね。他クラブもこれ以上冨安の値段が上がらないうちに契約を結びたいと考えているかもしれませんよ」(スポーツライター)

 188センチの身長でエアバトルを制し、巧みな駆け引きから相手のボールのみを奪取する芸当は、20歳のCBとは思えないほどの完成度である。現在、冨安がプレーするベルギーリーグはお世辞にも欧州トップレベルの環境とは言えないが、近い将来、名の知れたビッグクラブで活躍する姿を見せてくれるかもしれない。

(木村慎吾)

スポーツ