冨安健洋の“顔面踏みつけ”英選手に前科アリ!? 韓国エースも踏まれていた

 韓国のスポーツサイト「Sportal Korea」は12月8日、アーセナルの日本代表DF冨安健洋の顔を踏みつけた、エバートンのイングランド代表DFベン・ゴッドフリーに“前科“があることを指摘している。

 騒動の発端となったのは、同6日にエバートンの本拠地グディソン・パークで行われた一戦だ。この試合で、アーセナルの右サイドバックとして先発出場した冨安は、前半28分に相手MFと競り合って転倒すると、その直後にDFゴッドフリーの右足に顔面を踏まれてしまう。

 映像からは、冨安のアゴ付近に切り傷ができ、出血していることも確認されたが、ビデオ判定の結果、主審からゴッドフリーにはイエローカードすら提示されなかったのだ。

 この“ノーファウル“という判定は、あまりにエバートン寄りのジャッジだったとして、目下、多くのメディアが主審の判断に批判的な論調を見せているが、韓国のスポーツメディアは、ゴッドフリーの“前科“に着目した。

「Sportal Korea」は、先月7日開催のプレミアリーグ第11節、トッテナムvsエバートンにて、ゴッドフリーが韓国代表FWソン・フンミンの脇腹を踏んでいたことを取り上げ、「レフェリーの目をかいくぐった巧みな反則行為だった。何事もなかったかのように試合は進行されたが、1カ月が経って、また悪い癖が出てしまった」と指摘。ゴッドフリーの“悪質なプレー“は今回が初めてではないとしている。

「世界中のサポーターの間で、ゴッドフリーによる冨安の顔面踏みつけ行為が『意図的か否か』との話題で議論が交わされています。ただ、仮に狙った行為ではなくとも、“顔を踏んだ“という危険行為にはすべからくイエローカードが出されるべきとの声が大半です。今回、韓国のエースであるソン・フンミンにも踏みつけの被害があったことから、冨安に同情の声をあげる韓国サポーターも少なくなく、ネットでは、改めてゴッドフリーのラフプレーに対して『なるほど、そういう奴だったってことね』『明らかに差別ですね。悲しいし、とても酷い行為。それを見逃した審判もやってはいけない“見て見ぬふり“』『ゴッドフリーのそういう経歴があるなら、何かしらのペナルティは与えるべき』『これでカードが出ないなら、何でもアリになるな』『何のためのVARなんだ』『アジア人差別』との声が飛び交っています」(スポーツライター)

 なお、元イングランド代表FWダレン・ベント氏も、ゴッドフリーによる冨安への踏みつけに関して、「選手なら、(映像を)見れば分かる。あれは明らかにワザとやったんだ。私に言わせれば、あの行為は完全にレッドカードだね」とコメント。他にも同国のOBらから次々と“ワザとではないか“との指摘が出ており、故意だとする見方が多くなっている。

 ただ、顔面を踏まれた後も奮闘を続けた冨安のファイティングスピリットは賞賛に値すると言えるだろう。

(木村慎吾)

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