「クビなのかな?」巨人・元木コーチがやらかした3連続本塁死「壊れた信号機事件」を回顧

 2年連続のV逸、しかもAクラスも逃すという体たらくで針のムシロの巨人・元木大介コーチが、来季より巨人に新加入する大久保博元打撃チーフコーチのYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉に登場(11月21日)。シーズン序盤から早くも「クビなのかな…?」と覚悟を決めた瞬間があったと回顧した。
 
 遡ること5月4日、マツダスタジアムで行われた対広島戦でのことだ。巨人は3回に吉川尚輝のライト前ヒットでランナーの大城卓三が三塁ベースを蹴ったが、本塁でタッチアウト。続く4回には香月一也が、そして5回には再度大城が本塁に突入するもアウトに。三塁コーチャーズボックスに立つ元木コーチの判断により3度連続で本塁憤死。試合後には「壊れた信号機」と揶揄する声が挙がった。
 
 その数日後、元木コーチは原監督から「大介、ベンチに元気が無いから中に入れ」と指示を受けた。

「あれ、コーチャー、クビなのかな?…」と、一瞬脳裏を駆け巡ったそうだ。「やらかしたかな」、と。

 ところが、原監督の言葉は「それ絶対違うから。お前ちゃんとできてるから」。前代未聞の3回連続本塁憤死ではあったが、処分ではないことがわかり、ホッと一安心したのだと振り返った。
 
 05年に現役引退後はバラエティ番組に多数出演。タレントとして活躍していた元木氏だが、18年にコーチとして声が掛かった時には「2、3年で終わると思ってました」と語っていた。内野守備兼打撃コーチ、ヘッドコーチと肩書きを変え、来季は作戦兼内野守備コーチとして区切りの5年目に臨む。
 
 コーチとして初の日本一に巨人を導いてもらいたいものだ。

(所ひで/ユーチューブライター)

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