第2のスアレスを探せ? パドレスコーチがソフトバンクの秋季キャンプ参加で異変

 福岡ソフトバンクホークスの秋季キャンプで“スアレス”が話題になっている。
 
 元阪神のクローザーで、今季、メジャーリーグ・パドレスのリリーバーとして活躍。FAになっていたロベルト・スアレスが同球団と5年総額4600万ドル(約65億万円)の大型契約を結び、残留が決まったからだ。
 
「メジャー1年目だった今季、47回3分の2を投げて5勝1敗1セーブ、防御率も2.27と活躍しました。序盤戦はパッとしませんでしたが、9月以降は失点ゼロ。プレーオフでは失点しましたが、セットアッパーとしてチームに貢献しました」(米国人ライター)

 そのスアレスがなぜ、ソフトバンクで話題になっているのか。日本でのキャリアをスタートさせたのはソフトバンクだが、その理由は“大出世”したからではない。

「ソフトバンクの秋季キャンプにパドレス傘下のマイナー選手、コーチらが参加しているんです」(地元メディア)

 パドレスのGMであるA・J・プレラー氏は“日本通”としても知られている。スアレス以外にも、ダルビッシュ有、元日本ハム・マルティネス、元阪神・ジョンソンらがパドレスに在籍している。今回の秋季キャンプに帯同しているパ軍のエーシー興梠・環太平洋オペレーション部長の言葉を借りれば、

「NPBの投手育成法を学びに来た。プレラーGMは日本の野球が大好き。『育成法を取り入れたい』と話している」

 とのことだ。日本球界としても名誉なことでもある。

「スアレスが大型契約を勝ち取ったので、日本球界に行きたいと思う若い選手が増えるかもしれません。でも、NPBで活躍している外国人投手を引き抜かれてしまうかも」(前出・地元メディア)

 ソフトバンクは練習量の多さでも有名だ。練習施設も充実している。これが日本球界の標準だと勘違いされなければ良いのだが。

(スポーツライター・飯山満)

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