10月17日、人気アイドルグループ・BTSの最年長メンバー・ジンの兵役義務に伴う入隊とともに、他のメンバーたちも順次、兵役を履行する計画が所属事務所から明かされた。
10月20日放送のフジテレビ情報番組「めざまし8」では、韓国の兵役の実態を特集。韓国の兵役では所属先によって、過酷度や服務期間が異なるとして、軍隊関連行事に関わる軍楽隊や“エリート部隊”に配属された芸能人の例を紹介した。
その中で「兵役のマイナスイメージを変えた人物」として取り上げたのが人気俳優・ヒョンビン。「最も過酷」と言われた海兵隊に志願し、除隊後は「コンフィデンシャル/共助」「愛の不時着」といった、たくましいイメージの役を演じた作品が大ヒットした。
番組MCの谷原章介はこのヒョンビンのケースに触れて、「瑠麗さん、『愛の不時着』、ご覧になってるそうですけども、やっぱり除隊後、ワイルドになって、魅力ってのは増すんですか?」とコメントを求めた。
三浦瑠麗氏は「もちろん、軍隊のドラマ作ろうと思っても、軍隊経験者のない俳優ばかりではなかなかサマにならないっていうのが日本でもあるじゃないですか」と、日本のドラマについて言及し、さらに韓国の兵役について「いわゆる徴兵ってことでいくと軍隊の経験があるかどうかっていうのは昔の韓国ではもっと社会的地位、経済的な、たとえば良い会社に就職するとかっていうところでも差別があったんですよ」と分析。
さらに同じく徴兵制度があるイスラエルを引き合いに出してこう述べた。
「イスラエルと同じでまさに周囲に敵が陸続きでいるわけです。だから陸軍の人数がとても大事になってくるんですね。それはプロの兵士だけでは賄えないんですよ。数十万人の人間を集めなくてはいけない。しかも徴兵された人が前線に行きうるのは、徴兵制がある国でも少ないんです。韓国とイスラエルともうちょっといますけど。それくらいですよ。命の危険があるっていう、本気の本当の脅威があるわけですね。その中で男らしさみたいなものが求められてくる」
その後、番組では「キャリアの上でプラスになった」というヒョンビンの言葉を紹介。さらに人気俳優のソン・ジュンギは13年の入隊後、軍事境界線近くの最前線に配属。復帰作の「太陽の末裔」に軍人役で出演し、最高視聴率41.6%を記録したと伝えた。
MCの谷原は、三浦氏の発言について、「さっき瑠麗さんが言ったみたいに、本当にリアリティがある人が演じてるかどうかっていうのも、見てる人には響く、響かないって大きいと思うんですけども」と軍隊経験の有無が及ぼす影響について語っていたが、SNS上では《そもそも軍隊経験ある日本人俳優っているのか?》《日本の戦争ドラマも十分サマになってるけど…》といったリアクションが続々。韓国の人気俳優が持つ“男らしさ”に考えさせられる放送内容となったようだ。