人気凋落の「なでしこジャパン」代表戦の観客わずか1600人と大爆死!

 11年W杯優勝、12年ロンドン五輪銀メダルなど世界の舞台で結果を残してきたサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」。しかし、16年リオ五輪ではアジア予選で敗退し、19年W杯もベスト16止まり。FIFAランキングは11位(※10月中旬現在)とここ数年は2ケタ順位が定位置となっている。

「まだ強豪国の一角には踏みとどまっており、低迷とまではいかなくても世界の女子サッカーのレベルが上がり、苦戦を強いられてるのは事実。それに男子の代表にも言えますが、決定力を持ったFWが不在で、中盤をコントロールできてもゴールを奪えないんです。でも、それ以上に深刻なのは人気がないこと。競技人口は増えましたが、なでしこブームはすでに過去の話。最近は代表戦でも閑古鳥が鳴いてます」(サッカージャーナリスト)

 なかでも今月6日、J1ヴィッセル神戸の本拠地「ノエビアスタジアム神戸」(収容人数3万132人)で行われたナイジェリアとの親善試合の観客数はわずか1671人。平日の夕方だったとはいえ、下手したら高校サッカーやユースの観客数よりも少ない人数だ。

「7月26日の中国戦は901人とさらに少なく、会場のカシマスタジアムは無観客かと錯覚するほど。日本サッカー協会の田嶋幸三会長は先日のナイジェリア戦について『この時間帯にやれば地上波で放送できるということだった』と弁明しましたが、中国戦はフジテレビで生放送されてキックオフは19時20分。しかも、東アジアE-1サッカー選手権で優勝を決めた最終戦であり、言い訳のしようがありません」(同)

 欧米では強豪国の代表戦だと男子並みに観客を集める試合も多い。最も重要なのは代表チームの強化を図り結果を残すことだが、サポーターの存在は選手のモチベーションを左右する。さらに興行という側面もあり、観客をいかに呼び戻すかはサッカー協会にとっても大きな課題だ。

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