香川県警は10月6日、高松空港ターミナルビル前の市道で、車5台を並べ写真撮影をして交通を妨害したとして、県内在住の20〜34歳の男女6人を道路交通法違反の容疑で書類送検したと発表した。
「事件が発覚したのは、6人のうちの1人の女性のTwitterでした。この女性は7月26日に、《皆の車かっこよすぎて車熱上がりそや 高松空港にて》という一文とともに、普通自動車や軽自動車、計5台をV字に並べて道を完全に塞いでいる写真を投稿したのです。すると瞬く間にネット上で拡散し、《まさか横断歩道の上の雨よけの屋根の上にのぼって撮ってないよな》《そこは一般道のはずだけど占拠するのは問題では?》などという批判が殺到。県警には通報の電話が相次いだといいます」(地元記者)
仲間の女性が批判を受けていることに、6人のうちの1人の男性が同じくTwitterで、《バカみたいに炎上させよるネット民へ一言 警察や撮影場所に電話する前にハローワークに電話してください笑》と煽るようなコメントをしていたが、結局は全員が道交法違反で書類送検に。6人はいずれも容疑を認めており、「撮影のためだった」と供述しているという。
ところが、今回の一件が、実は氷山の一角だったという指摘もあるのだ。
「今回はネット上で拡散したことにより、書類送検にまで至りましたが、一部では《写真を撮るために車をちょっと停めただけなんだから、これくらい大目に見てあげてもいいのでは?》と擁護する声もあるのです。しかも、SNS上では現在、今回のように公道を塞ぐ形で車を並べて撮影する迷惑行為が相次いでいるんです。『映え』写真のために常識的な感覚が鈍っているのでしょうが、道交法上は立派な違反です」(交通ジャーナリスト)
法律に照らすまでもなく、迷惑行為はあってはならない。今回の書類送検が一罰百戒となれば良いのだが…。
(小林洋三)