大阪・関西万博の“不気味マスコット”「ミャクミャク」が全国に出没中だって!?

 9月25日、EXPO2025大阪・関西万博の開催予定地である人工島の夢洲の上空に、万博の公式キャラクターである巨大な「ミャクミャク」が出現し、周辺を見下ろすように回転した。といってもその正体は光の塊。3年後の開催をアピールするためのイベントで、LED搭載ドローン800機が宙に舞い、夜空に光のミャクミャクを描いたのだ。

 ミャクミャクと言えば、青い体に腸のような形の赤い顔で、目がいくつもある。公式キャラクターとして発表された時には「気持ち悪い」「不気味」と悪評も高かったが、見慣れてみるとユニークかつキモカワイイもの。それでもやはり「浮かんでいると怖い」という声が目撃者から上がる中、「完全に使徒」「終末感あってすばらしいです」との称賛(?)も。ちなみに水(体の青)と細胞(顔の赤)がひとつになって生まれた、不思議な生き物なのだという。

 さてこの不思議な生き物、今後日一日と万博が近づく毎に、特に大阪を中心に全国のあらゆる所に現れるはずだ。

「通天閣では既に7月22日から現れています。通天閣はこの日からミャクミャクカラーの青と赤にライトアップされて、展望台のある出っ張り部分真ん中のLEDビジョンにはミャクミャクが表示されていました。また9月8日には大阪市が原付バイクのミャクミャクナンバープレートを発表。数字の右側にミャクミャクが描かれたプレートなのですが、23年3月から配布されるもので、そうなると町中をミャクミャクが走り回ることになりますね」(在阪マスコミ)

 じつは東京にもすでに出現していて、東京メトロの永田町駅に続く連絡通路は都道府県がPRを行うポスターが張られているのだが、関西と周辺エリアは万博のポスターを掲示しているので、ミャクミャクがズラっと並んだかっこうだ。

 ネットではさらに大量出没中。万博開催主体の万博協会がミャクミャクの2次創作ルールを8月30日にリリースすると、これに基づいたイラストや画像、動画が多数投稿されている。中でも学校で3D製作を教えているというzozi009(@zozi009)さんがツイッターに上げたCG動画は、巨大化したミャクミャクが万博公園の太陽の塔に近づいていき、振り向いたかと思えば太陽の塔と同じポーズを取るというお茶目なもので、再生回数は270万回を超えている。
 
 それでもこのミャクミャク、ゴジラ世代には公害怪獣のヘドラを想起させるとの意見もあり、万博会場の夢洲が廃棄物の最終処分地というのも、なんとなく繋がりを感じさせるのである。

(猫間滋)

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