ふだん知り合えないような魅力的な女性と一緒に過ごせるクラブなどの女性接客店。疑似恋愛も楽しめるが、相手はあくまでも仕事。本気になったり飲みすぎたりしてご乱行に走るとツケが回ってくる。
大相撲の元大関・朝乃山は、21年5月の「週刊文春」によって女性が接待するナイトクラブ通いが発覚。タイミングが悪く、新型コロナウイルスの感染が拡大し、相撲協会が外出を禁止していたときのコンプライアンス違反だった。東京・神楽坂の店にお気に入りの女性がいたようで、多いときは週3回も通っていたとか。当初、クラブ通いを否定し、LINEメッセージを消去するなど証拠隠蔽を画策。結局、隠しきれずに6場所の出場停止、6カ月間、50%の報酬減額が課せられた。番付は三段目まで降格してしまった。
朝乃山は単に店で飲むだけだったが、プロ野球・巨人の坂本勇人内野手は店の女性にケガを負わせてしまった。今年6月の「週刊新潮」が、坂本が18年2月に宮崎市内の店で起こしたトラブルを報じた。坂本は「イケる!」と思ったのか、ホステスをホテルに誘うも断られて逆上。女性の肩や太ももに噛みついてしまったのだとか。このときの示談金は550万円だったという。また、栃木・宇都宮の女性接客の高級店で、隣に座った接客嬢のことを〝ゴキブリ〟〝ブス〟と呼んで罵倒していたことも報じられている。
記憶に新しいところでは、今年8月に「週刊新潮」が報じた俳優・香川照之の性加害疑惑。東京・銀座の高級クラブでホステスのブラを外し、胸部を触るなどの蛮行を働いた。代償は大きく「THE TIME,」(TBS系)などの出演番組や、CMを次々と降板。主演映画「宮松と山下」は11月18日に全国公開される予定だが、一部では芸能活動休止も噂されている。
「3人とも女性接客の店が根っから好きなのでしょう。この中では外出禁止中だったことを除けば、朝乃山は普通に通っていただけです。隠蔽しようとしたことはよくありませんが、6場所の出場停止はかなり厳しい印象ですね。結果、番付は幕内から一気に三段目まで下がりましたから。香川の場合は3年前のこととはいえ、ホステスの女性に手を出したのが致命的でした。被害女性はPTSD(心的外傷後ストレス障害)になったといいます。相次ぐ降板は身から出たサビとはいえ、こちらも社会的制裁は極めて大きい。それに比べて坂本は普通に試合に出ています。示談したとはいえ、それは香川とて同じこと。芸能、角界、プロ野球で対応がこうも違うのかと、驚きますね」(週刊誌記者)
その後、坂本は中絶トラブルも報じられている。特別扱いはいつまで続くか。
(石田英明)