詐欺集団相手に闇営業を行ったとして、吉本興業が所属タレント11人を謹慎処分にした。さらにお笑いコンビ・スリムクラブも反社会的勢力の宴会に出席していたことが明らかになり、テレビへの影響も甚大。宮迫博之をはじめ闇営業に関わった芸人の出演シーンを削除したり、彼ら抜きで番組を構成するなど、対応に追われている。
「宮迫のようにレギュラー番組を多く持つ芸人ならともかく、その他の芸人はどの番組に出演していたのかわからない状態です。ひな壇芸人の1人という扱いなら、テレビ局は特に公表せずに差し替えてしまう。そのため、番組の内容や編集がヘンだったりすると、『闇営業芸人が出ていたのではないか』と疑われる事態になっています」(週刊誌記者)
疑惑が持ち上がったのは「スクール革命!」(日本テレビ系)。6月30日に放送は「令和はドコ行く?!スクール革命!修学旅行の思い出スペシャル!」のタイトルで、これまで放送したVTRを振り返った。
「10年前の修学旅行から思い出の場面を編集し、放送のほとんどが過去の映像という内容でした。そのため、『闇営業芸人が出ていた企画がボツになって、あわててこれを放送したのではないか』との声がネットに寄せられています。該当する芸人の予想もなされ、ガリットチュウの福島善成が有力だと目されている。同番組は先生として芸人が司会進行を行うことがあり、福島が出ていてもおかしくありませんからね」(テレビ誌ライター)
さらに6月30日放送の「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)にも疑惑が持ち上がった。この日の放送は「出川哲朗 およそ100回アワード」と題して、出川の歴史を振り返る内容。キリの良い100回ではなく、“およそ”だったことで急きょ放送が決まった感があり、闇営業芸人のせいではないかと疑われたのである。
「これは闇営業芸人のせいではなく、みやぞんとバービーのケガによって該当の企画がボツになったため、苦肉の策として放送したのではないでしょうか。番組にしてみれば完全に風評被害と言えるでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
各方面に影響を与えている闇営業問題。この余波はまだまだ続きそうだ。