吉本の危機管理に明暗!春菜「スッキリ」欠席に見た「闇営業問題」の教訓

 4月24日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)にて、レギュラー出演者の近藤春菜が体調不良を理由にスタジオ出演を欠席した。前夜から頭痛や腹痛があったという近藤は「万が一ということで番組から休んでいいと判断をいただいた」と電話越しに説明。熱はなく、咳や鼻詰まりもないとのことだが、体調不良での欠席には新型コロナ対策の観点から「好判断」との声も出ているようだ。

「番組側から欠席の許可をもらったという近藤ですが、いつもの芸能界ならレギュラー出演者が頭痛程度で休みを言い出すこと自体が許されないもの。それでも近藤が番組側にお伺いを立てたということは、所属事務所の吉本興業に『休んでいいかを訊ねても大丈夫か?』と確認していたに違いありません。ここで《頭痛くらいで休んでどうする!》とはならず、欠席を指示したであろう吉本の危機管理術には驚きさえ感じます」(芸能ライター)

 従来の吉本であれば歩けないほどの重症でもない限り、レギュラー番組欠席にはかなりの難色を示したはずだ。現在は新型コロナへの警戒が高まっているとはいえ、風邪の症状がなく味覚も正常だという近藤を休ませるには相当な決断が求められることだろう。

 そんな決断の陰には、昨年の「闇営業騒動」に端を発した強烈な吉本バッシングを受けて、危機管理への考え方を大きく変えた姿勢が見いだせるという。

「吉本の危機管理術が垣間見られたのは、4月8日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)でした。芸人たちに《週刊誌に未成年者飲酒のスクープが載る》とのドッキリを仕掛ける企画では、パンサー尾形が仕掛け人のマネージャーから『疑うつもりないんですけど一応、今の吉本、ウソ本当にマズいので』と詰め寄られ、素直に『わかってます』と答えていたのです。とにかく明るい安村は同じドッキリに『まぁクビか。今どきはもう、最悪クビだもんね。九分九厘そうだもんね』と思い詰めた表情に。それらの映像をスタジオで観ていたフジモンこと藤本敏史は、仕掛け人の迫真の演技に『吉本のマネージャーだったら慣れている』との感想を漏らしていたのです」(前出・芸能ライター)

 27日の「スッキリ」で近藤はリモート出演し、「体調はバッチリです」とファンを安心させたが、闇営業で学んだのは、危険の芽を察知したら放置せずにすぐ対処すること。近藤の「スッキリ」欠席も、いまの吉本だからこそ即断即決できたのかもしれない。

(北野大知)

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