旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合）との癒着が次々に明るみに出て政治不信が広がっているさなか、自民党の重鎮・二階俊博元幹事長が旧統一教会問題に揺れ動く党を鼓舞するかのように「自民党はビクともしない」とブチあげ、賛否分かれる安倍晋三元総理の国葬の実施についても「当たり前のことで、やらなかったらバカだ」と言い放ったことで、世間から猛批判を浴びてしまった。
「もともと歯に衣着せない弁舌の二階氏ですが、今回も旧統一教会との関わりについて『応援してやろう言われれば、よろしくお願いしますというのはもう合言葉ですよ』と付き合いがあっても当然とばかりに弁明。しかもこんなことで『自民党はビクともしないから』と強弁し、さらには反対意見の多い安倍元首相の国葬にも『バカ』という乱暴な言葉を使って実施を肯定したことで、世間を唖然とさせました」（週刊誌記者）
これに対しSNS上には《強気発言するのが政治家と思っている老害》《バカは自民党とアナタではないですか？》《庶民をどこまで見下したら気が済むのか》などの怒りの声が噴出。だが一方で《これは正論》《さすが二階さん、間違ったこと言ってない》《腹立たしいが同意するしかない》と、肯定する意見も目立ちはじめている。
「確かに、向こう3年間は国政選挙のない“黄金の3年”にあり、いくら国民の間に憤懣が溜まろうが自公政権が『ビクともしない』のはある意味事実。また安倍氏の国葬に関しても、一度閣議決定したものを直前になってひっくり返すのは、逆に費用がかかってバカバカしいという意見も一部にはあります。むろん、二階氏の発言の意図は『在任期間歴代最長でしかも凶弾に倒れた安倍氏の国葬を、世論におもねって中止するのはバカだ』ということかもしれません」（同）
とはいえ、問題の渦中にここまで放言できるのは、やはり国民を見下していると感じるのは筆者だけか？
（山田ここ）
