「リアル令嬢」アナたちのファミリーヒストリー大追跡(4)お嬢様の黄金ルート

 日本テレビの岩田絵里奈アナ(28)の実家も有名医院だが、それだけに庶民が味わえない失態もやらかした。

「中学・高校と渋谷教育学園渋谷、いわゆる『渋渋』に通い、大学から慶應というお嬢様の〝黄金ルート〟を歩んだ岩田アナですが、彼女の父親は横浜の開業医。不動産ビジネスでも大成功を収め大豪邸を建てています。もっとも岩田アナは3年前に父親の不動産管理会社の役員に名を連ねていることが局内で問題視され、大目玉を食らってしまった。祖父が丸井グループの創業者である元NHKアナの青井実(43)も、昨年12月に上司に申告せずファミリー企業から役員報酬を得ていたのがバレて、NHKを追い出されるようにフリーに転身しましたが、これも同様に、名家であることが裏目に出てしまったケースでしょう」(芸能記者)

 それにしても、なぜ女子アナ業界に令嬢ばかりが目に付くのか。

 芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は「テレビ局の思惑」を指摘する。

「今はアナウンススクールの存在もあり、女子アナに技術の差はほとんどありませんが、テレビ局は名家の子を『何かの時に人脈が役に立つかもしれない』と考えるわけです。アナウンサーに限らず、テレビ業界が大物芸能人の子を採用するのも同じ理由です。また、時代の流れとは逆行しますが、局も視聴者も女子アナに『育ちのよさ』を求める側面もある。このことは、昨年末で日本テレビを退社した笹崎里菜(32)が、入社時にホステスバイトを理由として内定を取り消され、裁判沙汰になった『入社内定取消訴訟』が逆説的に示していると言えるでしょう」

 〝スーパーお嬢様アナ〟がシノギを削るテレビ界。下々の者としてはじっくり見させてもらいますか。

「週刊アサヒ芸能」4月25日号掲載

エンタメ