松屋「みそ汁無料サービス」一部終了の衝撃「長所がなくなる重大危機」の声も…

 牛丼チェーン「松屋」の一部エリア店舗で、「みそ汁」の無料提供サービスが終了していることが明らかとなった。大手牛丼チェーンで唯一、店内飲食時にみそ汁の無料サービスを実施していただけに、ネット上では惜しむ声もあがっている。

 8月23日、Twitterのとあるユーザーが「松屋のみそ汁無料サービスが廃止」と店舗に掲示された張り紙の画像をアップしたことで、一気にネット上に拡散。同チェーンの公式サイトでは何のアナウンスもなかったことから様々な憶測を呼び、一時「みそ汁無料サービス」がトレンド入りするなど大きな話題となった。

 松屋を運営する松屋フーズによると、みそ汁無料サービスが終了したのは札幌を中心とした北海道の11店舗で牛めしなど単品を注文した際にみそ汁は提供されなくなるが、従来どおり単品60円では販売されるという。原材料価格と物流費が高騰していることから試験的に導入したもので、再開時期や他エリアへの拡大についても現時点では未定というが、「利用者の反応を見ながら検討していく」としている。

「あくまで一部エリアでのテスト的なサービス終了ですが、ネット上では《松屋からみそ汁を取ったら何が残るというのだ。唯一の長所がなくなってしまう》《カレーライスにみそ汁という日本の伝統文化が無くなってしまう重大な危機》《みそ汁無料だったから松屋に行っていたのに、これからどうすればいいんだ》など惜しむ声が相次いでいます。『吉野家』は74円、『すき家』は80円でみそ汁を販売していますから、みそ汁の無料はかなりのアドバンテージがあったと思いますが、『松屋』は昨年9月と今年5月にメインメニューの値上げを実施しているため、これ以上客に負担をかけるにはいかないという判断なのかもしれません。ただ、北海道の11店舗だけで原材料価格と物流費高をカバーできるとも思えないので、今後サービスを終了させるエリアが拡大される可能性は高いのではないでしょうか」(フードジャーナリスト)

 みそ汁無料サービス終了は客の動向にどこまで影響を与えるのか。

(小林洋三)

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