安倍元首相「銃撃映像」リピートに滅入る人が続々…「自分は平気」と思っていても危ない?

 安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、銃撃される直前や緊急搬送されるシーンなどが繰り返し報道され、《映像を見るとパニックになりそうになる》といった声も上がっている。ショッキングな映像を繰り返し見ることで心に悪影響を及ぼす可能性もあると、専門家も警鐘を鳴らしている。
 
「7月8日に銃撃事件が発生すると、テレビ各局は一斉に報道特番を放送し、各局を合計すると10時間以上も特番が組まれました。しかも、事件当日はそれほど多くの情報があったわけではなく、繰り返し安倍氏が銃撃された前後の映像や関係者が「看護師の資格をもってる方はお助けください!」と呼びかけるシーン、倒れた安倍氏が心臓マッサージを受ける画像などショッキングなシーンがテレビ画面に映し出されました」(メディアライター)

 こうした映像を観た人の中には、《あまりにも生々しいので、できれば子供にも見せたくないし、何度もテレビで流さないでほしい》《あの瞬間の映像、平気だと思っていたけど、繰り返し観ていて気持ちが滅入ってしまった》《あの映像が流れてくるとパニックになりそうになるから、出来るだけニュースは観ないようにしている》《人が撃たれる瞬間、しかもよく知る人物が撃たれる瞬間を観るというのは精神的にダメージが大きい》とショックを受ける人も少なくない。

「奈良市の街頭演説には安倍氏が来るということで多くの聴衆が集まっていたため、事件の瞬間をスマホで撮影している人も少なくありませんでした。そのため、これまでの事件よりも様々な角度からのリアルで生々しい映像がテレビ局やSNSに寄せられ、さらに元首相という全国民が知る人物が狙われたということで、強く感情移入してしまう人も多いようです。こうしたショッキングなニュース映像を繰り返し観ることで、気持ちが沈んだりパニック状態になることがあると分かってきています。9日放送の『情報7daysニュースキャスター』(TBS系)では安住紳一郎アナウンサーが『映像を見るのがつらいと感じている人は無理をしないでください』と呼びかけていましたが、過去にトラウマがあったり、パニック障害を持っている人、そして小さな子供は影響を受けやすいので注意が必要です」(メンタルヘルスアドバイザー)

 たとえ本人が平気だと思っていても、どこかで心の負担になっているかもしれない。

(小林洋三)

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