「ジョブチューン」一流料理人のジャッジ方法に串カツ田中ファンが「ありえない」

 ファミレスから、牛丼チェーン、コンビニスイーツまで、従業員イチオシのメニューを一流料理人が審査し、合格か不合格かを判定する「ジョブチューン〜アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(TBS系)のジャッジ企画。料理を審査する時の“辛口批評”が、番組の見せ場となっているが、ある審査員のジャッジ方法に、愛好家から怒りの声が上がった。

 7月9日放送回で、一流料理人の舌に挑んだのは全国に300店舗以上を展開する人気チェーン「串カツ田中」。大阪伝統のB級グルメが味わえるとあって関東圏でもファンを獲得してきた。7人の料理人がジャッジし、4人が札を上げれば合格というルールで、10品中8品の合格を目指す串カツ田中。商品開発部は「山芋」「紅しょうが」などの串カツに加え、「田中のかすうどん」や「ちりとり鍋」などの人気サイドメニューを送り出し、9品の審査を終えて、合格7・不合格2という結果に。
 
「ちりとり鍋は満場一致のパーフェクト合格を果たしたものの、たこ焼きと紅しょうがは不合格になってしまいました。どの品も時間をかけて商品開発してきただけに、串カツ田中のスタッフが一喜一憂する姿がネット上でも話題になっていました」(ネットライター)

 最後に自信をもって送り出したのがオススメ1位の「串カツ 豚」。「13年連続ミシュラン一つ星」という大阪の懐石料理の料理長が試食を始めると、その手元をカメラがアップでとらえる。シェフは箸で串カツの衣を取り除きはじめると、アナウンサーは「衣をはがして豚肉だけを食べています。特に表情に変化はない」と実況。スタジオに来ていた串カツ田中の商品開発部のリーダーは心配そうな表情を浮かべた。

 すると、ネット上では《串カツは衣と食べるものじゃないの?》《わざわざ衣をはがして解体するの見てられない》《肉だけ食うってあり得ない食べ方だよ》《寿司屋でシャリを除いてネタだけ食ってるようなもんだよ》などと批判が殺到する事態に…。とはいえ、「串カツ 豚」の審査結果は満場一致で合格。7人全員が「合格」の札を上げた。

 衣をはがして食べていた懐石料理のプロは涙ながらに、「今日いちばん美味しかったです。こだわりの豚の串の打ち方、ロース肉の熟成とか。こだわってるところが全部この串1本の中にうまく表現されていると思いました。1本160円のものに全部…そういう思いが伝わってきました」と語っていたが…。

「ネットで物議を醸した大阪懐石料理の一流料理人は、3位の牛ヒレも衣をすべてはがした状態で実食していました。これに串カツ田中のスタッフは『お肉の確認をされている…』と話していましたが、やはり串に肉だけが刺さった状態で食べるシーンには違和感がありましたね」(テレビ誌ライター)

 やはり串カツはアツアツの状態で衣ごとかぶりついてこそ、庶民の味と言えるのかもしれない。

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