居酒屋チェーンの「串カツ田中」は、卓上フライヤーと冷凍串カツをセットにした「おうちで串カツ卓上フライヤーセット」の再販を8月中旬以降に予定している。同商品は「串カツ田中」オンラインショップで7月1日に100セット限定で発売されたが、わずか数時間で完売した人気商品だ。
「セットの冷凍串カツは豚、ハムカツ、エビ、レンコン、チーズの5種類が用意されていて、10本セットが9980円、25本セットが1万980円、50本セットが1万2980円で販売され、卓上フライヤー単体も7500円で販売される予定です。フライヤーは串がしっかりと入る大きさで、油はねを防止するために底を深くしているといいます」(フードライター)
新型コロナウイルスの感染拡大によって「串カツ田中」は業績が大幅に悪化し、現在も時短営業が続くなど厳しい状況。そんな中で注目したのが晩酌需要で、デリバリーやテイクアウトでは味わえない、家にいながら熱々の出来たてを食べられるフライヤーと冷凍串カツのセット販売を開始したのだ。
「『串カツ田中』は全面禁煙を実施してから家族連れでの利用が大幅に増えたこともあり、晩酌だけでなく、自宅で家族と串カツを楽しみたいという需要も意外とあるのかもしれません。また、フライヤーには『ソース二度づけ禁止!』というステッカーまで貼られ、YouTubeやSNS受けも良さそうですし、家庭で色々なアレンジが楽しめるというのも魅力になってくると思います。ただ、串カツが揚げられるフライヤーは他のメーカーからも販売されており、安価なものもあることから、大ヒットするかと言われれば微妙なところかもしれません。ただ、このセットが話題になることで、冷凍串カツ自体の売り上げは増えるかもしれませんね」(経済ジャーナリスト)
串カツ田中ホールディングスは2021年11月期を黒字化すると予想しているが、「おうちで串カツ卓上フライヤーセット」はこれに貢献できるだろうか…。
(小林洋三)