疑惑で激震「串カツ田中」元社員の告発が与える「迷惑動画」以上の衝撃

 居酒屋チェーン「串カツ田中」を1カ月で退社したという元社員が衛生問題やハラスメント行為について告発。その文章がSNSに投稿され物議を醸している。運営元の串カツ田中ホールディングスは「詳細を確認中」としているが、事実であれば迷惑動画以上の大問題に発展する可能性もある。

「26日、インフルエンサーの滝沢ガレソ氏が自身のツイッターに、串カツ田中の全社チャットに投稿された退職報告を転載しました。それによると、今年1月11日に入社し、研修後に店舗に配属された新人社員が、『物によっては手袋をつけなかったり、手洗いしようとすると嫌な顔をされたり』、食材を不適切に使用するなど衛生的な問題があったとし、また店舗責任者に怒号を浴びせられるといったハラスメント行為も受けていたと説明。エリアGMにこの件を相談して異動の提案もされたそうですが、退職を決意したと説明しているのです」(WEBメディアライター)

 この投稿の拡散を受け、串カツ田中ホールディングスは公式サイトに声明を発表。SNSに投稿された内容については「現在詳細の事実を確認中であり、公表すべき内容が発生した場合には速やかに公表致します」とし、「社会全体にご心配とご迷惑をおかけしたことに対して深くお詫びします」と謝罪している。

「昨年7月には大阪王将の元従業員が厨房にナメクジが大量発生しているなどと告発し、当該店舗が閉店に追い込まれるという騒動がありましたが、またしても内部からの衛生問題に加え、ハラスメントの告発となりました。訴えが事実であるとすると、少なくとも衛生問題やハラスメントについてエリアGMは把握していたことになり、場合によっては会社が事実を把握していながら黙認していた可能性も出てくる。そうなれば、世間からは社会問題となっている迷惑動画の拡散よりもさらに深刻に受け止められるかもしれません」(経済ジャーナリスト)

 なお、社員の告発を受けて串カツ田中ホールディングスの株価は一時5%超下落し、年初来最安値を更新。もし告発が事実となれば、さらなる影響は避けられないだろう。

(小林洋三)

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