8月17日、18日に大阪・ヤンマースタジアム長居にて開催されるエイベックス主催の夏の音楽イベント「a-nation 2019」の公演ラインナップが発表された。すると、毎年恒例で大トリを務めてきた歌手の名前が出演リストから外れていることで、音楽ファンの注目を大いに集めているという。
その名はもちろん、浜崎あゆみ。今年のa-nationは青森、三重、福岡、大阪の4都市での開催となり、昨年まで味の素スタジアムで行われてきた東京公演がなくなった。浜崎の不参加はそういった事情もありそうだが、今年のヘッドライナー(トリ)は17日が昨年の大阪公演に続きAAAが務め、18日のヘッドライナーは昨年の東京公演で初日のトリを務めた東方神起。この起用には《妥当》《盛り上がりそう》との声も聞こえてくるが、音楽ファンが気にしているのはやはり「浜崎あゆみ」の名前がないことだ。
「昨年まで通算15回のヘッドライナーを務めてきた浜崎ですが、今年は17、18日に岩手、山形でホールツアー公演が予定されています。毎年大トリを務めてきた彼女ですから、たまたま重なったとは考えにくいでしょう。最初から参加の予定がなかったと考えるのが妥当です。ご存じのように、ここ数年は個人ツアーでもアリーナクラスの会場を埋めるのに一苦労。a-nationでも浜崎の公演中に電車の混雑を恐れて会場から帰る人、グッズ販売に向かう人が目立っていました。昨年6月に日産スタジアム3daysを満杯にした東方神起が今年のヘッドライナーに抜擢されたのは当然の流れともいえます」(エンタメ誌ライター)
かといって、浜崎ほどの歌姫がヘッドライナーから降格して出演…というわけにはいかず、不参加という判断に至ったとの報道もあった。それでも、歌姫と謳われた浜崎が、日本最大級の音楽フェスの裏で、普通にローカルツアーを行っているという状況に一抹の寂しさを感じるファンも多いようだ。
「せっかくのレーベルイベントですから、海外のライブイベントのように、大功労者でビッグネームの彼女を立ててあげるような出演プランがなかったのでしょうか」(前出・エンタメ誌ライター)
自身のツアーに力を入れて、長きに渡って応援してくれるファンを大切にするという意図なのかもしれないが、ともあれ、浜崎あゆみがいない「a-nation」が炭酸の抜けたコーラのように物足りなかったという声が聞こえなければいいけれど……。
(塚田ちひろ)