中居正広が紺綬褒章受章、”押し売りしない”ボランティアの流儀とは

 中居正広が紺綬褒章を受章した。「公益のため多額の私財を寄附した」有名芸能人として、同じ元SMAPの香取慎吾、浜崎あゆみ、西島隆弘の名もあった。

 同年5月29日には東京都医師会が公式サイトで「医療機関へ支援物資を贈った」支援企業・団体を発表したが、そこにも中居の個人事務所「株式会社のんびりなかい」があった。「食品」を贈ったことが記載されている。

 中居はグループ時代からボランティアに積極的だった。東日本大震災が発生した11年、「音楽の力で日本を元気に!」をコンセプトにスタートした大型の歌番組「音楽の日」(TBS系)で司会を務めた。同局の安住紳一郎アナウンサーとのコンビで11年連続となる今年は、震災が発生した3月11日に生放送された。

「中居がスゴいのは、TBSで始まった翌12年、NHK総合が復興メッセージを込めた生番組『“明日へ”コンサート』の総合司会も務めたことです。局アナだった有働由美子さんと、息の長いチャリティー歌番組になるはずでした。でも、16年3月、福島・會津風雅堂をメイン会場にした回で終了。SMAPの生歌唱のラストとなり、この年の大みそかにグループは解散しました」(週刊誌記者)

 最後のレギュラー番組となった「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)では、最終回の16年12月26日までのおよそ5年間、エンディングで東日本大震災への義援金を告知した。同年4月以降は、熊本地震への支援金も追加。毎回歌のコーナーの収録の度に撮り下ろし、5人がそろって「よろしくお願いします」と一礼するのが慣例だった。同番組を通じて、メンバーは何度も被災地を訪問。中居は、プライベートでも東北や熊本に足を運んだ。

 中居は、個人で支援し、義援金を送金していることは口にしない。優しさの押し売りをしない。それが中居の流儀のようだ。

(北村ともこ)

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