岡本和真に届け!? 掛布雅之氏が“世界の王”から授かった本塁打の神髄とは

 元巨人・王貞治氏(巨人)の記録をあらためて振り返ってみる。通算2786安打で、本塁打は世界記録の868本。実に、安打数の約3分の1が本塁打ということになる。また、特筆すべきは四球の数である。「2390」はNPB記録。落合博満氏の「1475」(2位)、金本知憲氏の「1368」(3位)を大幅に上回っている。
 
“ミスタータイガース”掛布雅之氏が、自身のYouTubeチャンネル〈掛布雅之の憧球【公式】〉を6月4日に更新。プロ野球の「歴代最強バッター」に王氏を挙げ、掛布氏4番昇格の際に王氏から贈られた言葉を明かした。

「ホームランの数を増やすために、1打席でバットを数多く振ることでホームランを増やそうなんて考えちゃダメだよ。ホームランを打つボールは1球。その1球を仕留めなさい。ホームランを打てるボールを『待つ我慢』。来たら『振る勇気』『仕留める技術』…これが必要だと教えられました」

 そのためには、バッティングにおいて一番難しいと自覚する「ボールの見極め」が重要だと掛布氏。いかに崩されず、自身の理想とするフォームで球を捉えられるかどうかが、調子の良さを維持するポイントだという。
 
 一昨年、昨年とセ・リーグ本塁打王、打点王の2冠に輝いた巨人の岡本和真だが、好不調の波が激しいとも言われる。
 
 3年連続の二冠獲得となれば、巨人では王氏以来の偉業。そんな王氏の含蓄ある言葉が、岡本の耳にも届けと願うジャイアンツファンも多いことだろう。
 
(ユーチューブライター・所ひで)

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