「巨人・松井秀喜監督」誕生へ半歩前進か。
5月7日に東京ドームで行われた阪神戦で、日本テレビ系列の中継に特別解説として出演したヤンキースGM付特別アドバイザーの松井秀喜氏が、2032年に東京・築地に官業予定のスタジアムでユニホーム姿で立っている未来を問われると、「かもしれないですね」と発言。これまでのように完全否定はしなかった。
「これまでは非公式ながら、松井さん自身が“監督はやらない”と繰り返し否定してきました。今回、公の場であるテレビ解説中にああいった発言が出たのは、正直驚きましたね」(古参の巨人担当記者)
今回の帰国では、松井氏の行動が非常に注目を集めた。
「7日の昼に行われたイースタン・リーグ巨人対DeNA戦(ジャイアンツスタジアムタウン)の始球式を務め、新設の寮も視察。その際には、左肘の靱帯損傷により長期離脱が決まった岡本和真選手や、再調整中の田中将大選手とも言葉を交わしていました」(前出記者)
さらに試合前のチームミーティングにもサプライズ登場。「僕もヤンキース時代、手首を骨折して4か月離脱しましたが、チームは優勝しました」と語り、離脱中の岡本を励ます場面も。それはまさに、将来の監督就任に向けた“予行演習”にも見える動きだった。
読売グループはこれまで幾度となく松井氏に監督就任を打診してきたが、返答はすべて「NO」。しかし今回は、明らかに“雪解けムード”が漂っている。
築地の新球場のこけら落としが予定されている2032年には、松井氏は58歳になる。果たしてそのとき、ジャイアンツのユニホームを着てベンチに立つ日が本当に訪れるのか。
(小田龍司)