「ココイチ」値上げに落胆続出の一方で「半分量トッピング」が救世主に!?

 カレーチェーン大手「カレーハウスCoCo壱番屋」が6月1日からカレーソースと肉類のトッピング価格を値上げした。これが客離れを招くのではないかと心配する声がある一方で、同日からスタートした「半分量トッピング」がココイチの救世主になるとの指摘もある。

「この『半分量トッピング』は、『トッピングを少しずつ楽しみたい』という要望に応えたもので、14種類のトッピングで半分量が選べるというもの。たとえば、通常2個入りの『クリームコロッケ(カニ)』は210円ですが、1個入りのハーフは105円と、量も値段もちょうど半分になっているんです」(フードライター)

 なお、同チェーンは6月1日に値上げしたことで、2016年から3年おきに値上げしていることとなり、世界的な食材価格や燃料費の高騰という仕方ない理由があるものの、《さすがにやりすぎ》《もう気軽には利用できない》といった声も少なくない。19年の値上げ以降は客離れが起きているとも言われていることから、さらなる客離れが進むのではないかと危惧されている。

「ただ、『半分量トッピング』がそうした客離れを止める可能性もあります。この登場により、それまで値段が原因で1種類のトッピングしか選べなかったという客が、様々なアレンジを楽しめるようになりますからね。値上げしたばかりにも関わらず5月の月次売上高が過去最高を記録したことが話題になっている『餃子の王将』も、量も価格も抑えたジャストサイズメニューが人気を押し上げた要因の一つと言われています。ココイチは約40種類のトッピングがありますから、『半分量トッピング』のバリエーションを増やしていけばアレンジの幅も広がり、SNSで映える写真の投稿も増え客を呼ぶ可能性もあると思います」(同)

「半分量トッピング」がココイチ復活のきっかけになるかもしれない。

(小林洋三)

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