ダルビッシュとの再会よりも注目された鈴木誠也の「ライバル対決」

 鈴木誠也にとって、パドレスとの3連戦(5月10〜12日/日本時間)は、色々と考えさせられることが多かったようだ。

「初戦の10日(同)、日本メディアはダルビッシュ有との再会をクローズアップしていました」(在米ライター)

 試合前、お互いのユニフォームにサインして交換したのは既報通り。この様子は現地メディアも伝えていたが、米国ファンがそれ以上に注目していたのは、同10日のパドレスの先発ピッチャーと鈴木の対戦だった。
 
「左腕のマッケンジー・ゴアが鈴木のいるパドレス戦に先発してきました。ナ・リーグ新人王は鈴木か、このゴアのどちらかだろうと予想されています」(同)

 スポーツの勝敗が賭け事の対象になるのは、海外ではよくある話。ナ・リーグ新人王を予想する米サイトによれば、パドレス3連戦を終えた時点で、1番人気は鈴木。1.6〜1.8倍の間で推移しているが、昨今、急激に人気を高めていたのがこのゴアなのだ。

 ゴアはこのパドレス戦で負け投手となったが、それまで成績は2勝1敗、今季からナ・リーグが指名打者制を導入した影響で「打高投低」の傾向になりつつあるが、防御率もまだ2点台半ばをキープしている。

「将来を嘱望されていた若手投手の1人でしたが、昨季は3Aで不甲斐ない成績しか残せず、今季も投手層の厚いパドレスでは出番もないだろうと言われていました。なのに、開幕したら別人のように好投して…」(現地記者)

 鈴木はそのゴアから初回、先制の適時打を放ち、チームの勝利に貢献した。

 とはいえ、鈴木の打棒は開幕当初の勢いを失っており、打率も2割5分台まで落ちてしまった。また、このパドレス戦では右足首を痛めていたため、2戦目は代打出場、3戦目は出番ナシだった。

「現地では内角高めの速いボールが苦手のようだとも伝えています」(同)

 米メディアは打撃低迷に加え、ケガの状態やダルビッシュとの思い出も聞き出そうとしていた。NPB時代、両者の対決は実現していない。鈴木は米メディアの質問にうまく答えられなかったという。

“ライバル”ゴアとの対決には勝利したものの、快進撃の止まった鈴木の状態がちょっと気になる。

(スポーツライター・飯山満)

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