楽天モバイル「0円プラン」廃止だけではない乗り換え者の意見

 楽天モバイルは、22年9月末時点のMVNO(格安スマホ)を含めた回線契約数を公表し、6月末時点から28万件減っていたことが明らかとなった。7月にいわゆる「0円プラン」を廃止したことが大きく影響したと見られているが、他の理由を指摘する声もある。

「同社は第4の事業者として携帯通信サービスに本格参入してから契約者を伸ばしてきましたが、今年5月に1GB以下0円を廃止した新料金プラン『Rakuten UN-LIMIT VII』を発表。楽天グループ会長兼社長の三木谷浩史氏の『ぶっちゃけ、0円でずっと使われても困る』との発言の影響もあって、6月末時点の契約者数が3月末時点から22万人減少していました。しかし、9月末時点ではさらに契約者数は減少しており、この半年で50万件の契約が消滅したことになります」(社会部記者)

 10月いっぱいでキャンペーンの適用による1G未満の実質0円も終了し、0円での利用は不可となったが、ユーザーの間では《繁華街なんかに行くとネットがつながりにくくなってスマホ決済ができないこともあった》《楽天は前から室内や地下でつながりにくいと言われていたが、いまだに改善されないのがなぁ…》など、「乗り換えの理由は0円だけではない」とする意見も多い。

「8日の決算発表会で、NTTドコモ井伊基之社長は質疑応答の中、楽天モバイルの影響を問われると『OCNモバイルONEのような低容量のサービスへの移行が進むと思いきや、ahamoが増えた』と回答していましたし、楽天モバイルから0円プランユーザー以外も離れている可能性は高いでしょう。その原因としては、度々指摘される電波状況や回線速度が影響しているのかもしれません。今後はさらに自社エリアを拡大していくとしていますが、早期に状況が改善されないようでは、契約者の減少は続くかもしれません」(ITジャーナリスト)

 懸案のプラチナバンドは24年3月からの運用開始を目指すというが、それまでに巻き返しなるか。

(小林洋三)

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