イーロン・マスクはノータッチ?Twitter「サークル」新機能に早くも“不要論”

 米Twitterは5月4日、特定の相手とだけやり取りができる新機能「Twitterサークル」の提供を一部の利用者に向けて開始した。この機能を使うことで、選んだ相手だけと内輪の会話などを楽しめるようになるが、ネット上には《Twitterに必要な機能ではない》といった声も少なくない。

「『Twitterサークル』は、選択したユーザーとだけツイートを共有できる新機能で、1ユーザーにつき1サークルを作成することができ、最大150人までのメンバーを追加することが可能となっています。なお、サークルにメンバーを追加・削除しても相手には通知されません。基本的にInstagramの『親しい友人リスト』と似た機能と言えるでしょう」(ITジャーナリスト)

 連絡先は知らないまでも同じ趣味を共有するフォロワーに向け、他の人には見られたくない内輪ネタを投稿するなどの利用方法が想定されるが、ネット上では《Twitterの良さってオープンな世界に小言をつぶやけるところにあると思うんだけど、クローズドな世界でコミュニケーションが取れるようになってしまったら、Twitterの強みが失われてしまうんじゃないか?》《別にそれをTwitterでやる必要はないよね。InstagramやLINEでやればいいじゃん》《相互フォローしているのにサークルから外されるなんてイジメもありそうだし、そういうのはなくていいかな》など否定的な意見が飛び交っている。

「Twitterでは誹謗中傷やヘイトスピーチなどが問題になるなか、『Twitterサークル』を利用することで裏アカウントや鍵アカウントなどを作らなくてもその他大勢に見られたくないツイートをしやすくするといった意味合いもあるでしょう。ただ、指摘される通りクローズドなやり取りが増えてしまうと、Twtterの魅力でもあるオープンなコミュニケーションが減ってしまう可能性もありますし、犯罪利用や仲間はずれなどイジメにつながることも考えられます。なお、この機能自体は以前からテストしていたので、買収が決定しているイーロン・マスク氏はノータッチだと見られています」(前出・ITジャーナリスト)

 言論の自由を標榜するマスク氏がCEOに就任したとたん、「Twitterサークル」中止なんてこともあり得るかもしれない。

(小林洋三)

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