家出や自死者も…祝日ナシの梅雨時に蔓延する「6月病」にご注意!

 最近、5月病ならぬ6月病になるサラリーマンが急増しているという。6月病は5月病よりも症状が重く、重度のうつ状態になってしまうケースも多いといわれており、注意が必要だ。

「5月病や6月病は医学的には適応障害と診断され、季節の病だと甘く見てはいけません。6月は祝日がなくゆっくり休めなかったり、梅雨のジメジメで自律神経のバランスが崩れてしまったりと、精神状態が不安定になりやすい。そのため6月は“社会人の家出”が増える月とも言われ、会社を退職する人が多い月でもある。さらに言えば自死者や凶悪事件の発生率が高いのも6月なんです」(心理カウンセラー)

 5月病はゴールデンウィークの連休明けから体調を崩すなど本人も周囲も気づきやすいが、6月病は自覚がないまま、いつの間にか陥っているケースも多いという。
 
「6月のある日、なんとなく会社に行くのが嫌になったので、無理矢理休みを取って家でゆっくりしていたんです。翌日、会社に行こうとしたら突然動悸が始まり、外に出るのが怖くなってしまいました。理由がまったく分からず何とか病院に行ったのですが、そしたら先生から適応障害であると診断され、『よく言う6月病ですよ』と告げられたんです」(30代男性・アパレルメーカー勤務)

 6月病は「自分は大丈夫」と思っているほどなりやすいという。ちょっとでも体や精神に不調を感じたら、医師に相談してみるのがいいかもしれない。

(小林洋三)

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