関東で今年初めての猛暑日を記録した6月14日には、自宅や職場でエアコンのスイッチを入れたという人も多いのではないか。
この時期、まだ身体が暑さに慣れていないため、我慢をせずにエアコンを使用することは熱中症対策として有効だが、一方で気になるのは電気代だろう。
政府の激変緩和措置による値引き期間が、今年5月使用分で終了したため、6月からは電気代が値上がりする見込みになっている。物価高の今、電気代は1円でも節約したいところだが、なにか有効な節電方法はないのか。生活アドバイザーが解説する。
「最新のエアコンは部屋の温度や人を感知して自動で風量や風向きを調整してくれるため、基本的にはおまかせでOKです。一方、比較的古い機種を使っている人は、マニュアルにして、風向きは『水平』にしてください。こうすることにより、部屋の床と天井部分の温度差が小さくなり、1カ月の電気代に換算すると約1000円の節約が期待できます
環境省では夏の冷房を28度、冬の暖房は20度に設定することを推奨している。暑いからといってむやみに温度を低くせず、扇風機やサーキュレーターを併用して部屋の空気を循環させ、室内温度のムラを減らすこともポイントのようだ。
梅雨入り後はそうでもないだろうが、梅雨が明ければうんざりするような暑さが続くはず。ひと工夫したエアコンの使用法で、この夏は賢く乗り切りたい。
(ケン高田)