梅雨時に襲う“新国民病”辛い「天気痛」の対処法

 梅雨の時期に悩まされる人が多いのが「気象病」(天気痛)だ。

「気象病は天気が悪くなる前後や梅雨の時期などに現れる体調不良の総称で、頭痛、肩こり、関節痛、眠気、気分の落ち込みなどのさまざまな症状が出ます。国民の10人に1人が自覚しているとされ、花粉症に次ぐ新たな国民病ともいわれます」(医療ライター)

 気圧の変化が大きく影響しており、気圧のセンサーである「内耳」が感知。内耳が感知すると自律神経を刺激し脳がストレスを感じる。結果、血流障害や筋肉の緊張が起こり、体調不良になるという。特に梅雨の時期は細かい気圧の変化が多く、頻繁に自律神経が刺激され気象病が起こりやすいそうだ。

 気象病は男性より女性のほうがなりやすく、乗り物酔いする人は気象病になりやすい傾向があるとか。さらにスマホを長時間使用する人は要注意で、画面を見続けると首の血流が悪化して内耳が敏感になり、気圧の変化を感じやすくなるという。

「対処法としては、水分や塩分を適切に摂ることや、ストレッチやマッサージをすることが効果的といいます。さらに、朝食を取る、適度な運動、十分な睡眠、入浴など規則正しい生活を送ることも大事です。また頭痛を和らげるにはコーヒーが効くともいわれ、コーヒーに含まれるカフェインには血管を収縮させる働きがあり、頭痛の一因である血管拡張を抑制するため症状を緩和する効果が期待できるといいます」(同)

 自律神経をしっかり整えて、梅雨の季節を乗り切りたい。

(鈴木十朗)

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