「甲状腺がん」が囁かれるプーチン、露メディアが報じた“血まみれ療法”とは

 ウクライナの首都キーウ近郊の街で多数の民間人の遺体が見つかり、各国から非難が寄せられる中、飛び出してきたのがプーチン大統領の「甲状腺がん」説だ。最近のむくんだ顔つきの“異常”が指摘され、だから正常な思考力を失っているのではないかと病気を疑う見方はあったが、ロシアの独立系メディアが“がん”の可能性を報じてから、日本を含め世界中でこの話題に注目が集まっている。

「曰く、その治療で用いられたステロイド剤の影響で冷静な判断力を失っている。いや、そもそも肉体美を誇るためにステロイド剤を摂取していたのだから今に始まった話ではない、といった憶測が飛び交っています。また、パーキンソン病を患っているともいわれ、正常な判断を失っているのはその影響だといった情報もあります」(全国紙記者)

 プーチンは現在69歳で、10月に古希(70歳)を迎える。今の日本でならまだこれからといった年齢だが、ロシア人の寿命は短い。世界保健機関(WHO)の統計によれば、2019年時点でロシア人の平均寿命は73.2歳。男性ともなると68.2歳で非常に低い(女性は78.0歳)。だからプーチンは年齢的にはお迎えが来てもおかしくはなく、そこにがんが加わるということなら、この戦争は彼の政治家として最後の「レガシー作り」と見る向きにも信憑性を与える。

「とはいえ、ロシアでは軍に関する偽情報や信用を失墜させる報道には最大で禁錮15年を科すよう3月に刑法を改正したばかりです。今回は軍ではなくプーチン個人に関する情報でこれには当たらないのかもしれませんが、それだけ言論統制を強めている中で出てきた『甲状腺がん情報』に果たしてどこまで信憑性があるのかは不明です。こういった情報が表に出てくるほど政権の不安定さを物語っているとも推測できますが」(同)

 また、同じ独立系メディアが報じたところによると、己の健康や肉体への執着がひとしお強いプーチンは、民間療法も試していたとか。その内容がまた独特で、あのプーチンならと妙に納得してしまうような、変わった健康法だという。

「アラスカの鹿の血の風呂に入っているというのです。ロシアのシベリア地方では、健康法としてアカシカという鹿の雄の角を切断して出てきた血の風呂に入るというものがあるそうなんです。地元では毎年5、6月になると柔らかくなった鹿の角を切断しますが、この状態の角は養分に満ちており健康に良いというのが根拠としてあるようです。だから縁起物と言うか、地元を訪れた観光客にも血液風呂は好評だとか。この習慣に関しては、アフリカ象の角のように、いたずらに角を切断するのは動物虐待だとして動物保護団体も目を光らせているそうなんですが、プーチンは率先して実行しているということです」(週刊誌記者)

 動物好きに悪い人はいないというが、犬好きな一方、ウクライナ侵攻でこの俗説の例外を地で行くプーチン。それとも血を見ると変わってしまう人間ということなのか。

(猫間滋)

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