レッズ秋山“不振”の原因はアジア蔑視の球団体質に!?「ポツンと孤独に…」

 過去には地区優勝に貢献した岩村明憲(41)や現役最終シーズンを飾った松井秀喜(46)、そして今シーズンからは筒香嘉智(28)と、多くの日本人メジャーリーガーを迎え入れてきたレイズ。地元では日本人選手の加入を好意的に受け止めるファンは多いようだが、そのレイズと対極の位置づけの球団が、秋山翔吾(32)の所属するレッズだ。昨季までは、日本人選手が30球団中で唯一在籍したことがないチームだった。これまでアジアからの選手獲得には消極的だったのだ。

 MLB取材歴の長いスポーツライターは、知られざるレッズの実態と秋山の今後に関し、こう述べた。

「14年以降、チームは負け越しが続いて6年連続でポストシーズン進出を逃していることから、球団が昨オフ、慣例を見直すことになったのです。そして、球団初となる日本人選手の秋山を獲得しました。なぜレッズがこれまで日本人選手の獲得にゴーサインを出さなかったのかは諸説ありますが、最も有力な説は『球団の体質が排他的だから』というものです。メジャー最古の球団という歴史が物語るように、レッズ内には『野球はアメリカ人のスポーツ』という意識が今も根強く浸透しています。10年前にキューバから亡命してきたチャップマンを獲得するなど中南米系の選手こそ数多く在籍していますが、アジア人は圧倒的に少ない。近年は13年に1年だけ韓国人外野手の秋信守(チュ・シンス)がプレーしましたが、『孤独を感じる』と愚痴を漏らしていた。レッズ独特の人種差別の悪影響を徐々に受け、秋山もポツンとなるのでは、ともっぱらです」

 秋山の成績は打率2割2分9厘、0本塁打、3打点(8月14日時点)。NPBシーズン最多安打記録保持者にしてはもの足りない数字だ。相手の先発投手が左腕の試合ではスタメンから外されるケースが多く、不本意な起用が続いている。だからベル監督からの信頼が得られていない背景として、アジア人蔑視を疑う向きもあるのだ。

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