「テレビ消して」「無駄なやつは録画」生放送中に異例の緊急提言

「あの…テレビで言いづらいんですけど、テレビ消していただいて」

 生放送中に異例のコメントを発したのは元東京電力社員でNPO法人国際環境経済研究所理事の竹内純子氏。関東地方が真冬並みの寒気に見舞われた3月22日、TBSの「ひるおび!」では「電力需給ひっ迫警報」が発令されたことに触れて、テレビを通じて節電を呼び掛けた。

 専門家から冒頭のようなコメントが出ると、司会の恵俊彰は「うん、はっきりおっしゃいましたね、今ね」と語り、スタジオからは笑い声がもれた。

 竹内氏は続けて「テレビけっこう(電力を)食うんですよ」と語ると、恵は「そうなんですか」と返した。そこから「テレビけっこう食うので、もしご覧になっている人、ワンセグとかで。はい、ご覧いただく」という竹内氏の話をさえぎるように、恵は「見たいのは見るってことだと思うんですね」とフォローし、竹内氏は「情報取るために見ていただくことも大事だと思うんですけれども、エアコンと…無駄な…あとで録画でいいかっていうやつはあとで見ていただくとか」とテレビの電源を落とすよう、呼び掛けた。

 今回の竹内氏の「テレビを消して」という発言にネット上では《よく言った!》《竹内さんの言う通り!テレビ消しました》といった称賛の声や《竹内さんがテレビ業界から消されないか心配》といったコメントも見られた。

「過去に資源エネルギー庁が発表した資料によれば、家庭内で使われる電気製品のうち、もっとも年間の電気使用量が多いのは電気冷蔵庫で全体の14.2%。2位に照明器具が続き、テレビが8.9%で3位。竹内氏が番組で“食っている”と発言したように7.4%のエアコンよりも多くの電気を使用していることがわかります。また、テレビのスタジオはかなりの数の照明機材を使用しているので、収録そのものにもかなりの電気が使われるのは明白。竹内氏も言っていましたが、節電を呼び掛けるならもう少しスタジオのライトを落としたほうが、逼迫の具合がより視聴者に伝わったのではないでしょうか」(メディアライター)

 電力の危機に際して、竹内氏を再びテレビで拝める日は果たして…。

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