バイデン大統領の元にはさらに、プーチン大統領の最新の心身状態を裏づける「証拠」も報告されている。その全貌を入手した前出の国際政治アナリストは驚きを隠さない。
「実に衝撃的なものでした。結論から言えば、米諜報当局は『プーチンはパーキンソン病とピック病からパラノイアに罹り、今や誇大妄想や被害妄想を抑制できない精神状態に陥っている』と分析しています」
パーキンソン病は運動症状と非運動症状を2大症状とする難病であり、プーチン大統領の場合、運動症状としての静止時振戦(手足などの身体の震え)と非運動症状としての不安やうつ、錯覚や妄想などが顕著であることを、米諜報当局は確認しているという。
「現在、40人からなる護衛隊が24時間態勢で身辺をガードしていますが、プーチンは静止時振戦をたまたま目撃した護衛隊員を次々と射殺している、との信じ難い報告も上がってきている。つまり、常識的には最も信頼すべき護衛隊すらも、プーチンの被害妄想の犠牲になっているということになる」(国際政治アナリスト)
もうひとつのピック病は、前頭側頭型認知症の一種。前頭葉と側頭葉前部の脳萎縮が進行することにより、人格障害(怒りっぽくなる)、情緒障害(感情が病的に不安定になる)、自制力低下(相手の話を聞かない、一方的にしゃべる、短絡行動を取るなど)、異常行動(万引きを繰り返す、他人の家に勝手に上がるなど)、対人態度の変化(相手に対しての態度が病的に悪くなる)、滞続症状(意味もなく同じ言葉や行動を繰り返す)といった精神症状が現れる病だ。ピック病はパーキンソン病の進行によっても発症するといい、
「しかも厄介なのは、本人には病識が全くなく、かつ、アルツハイマー型認知症とは違い、多くの場合、記憶は正常に保たれているという点です。米諜報当局が懸念しているのもまさにこれで、プーチンは自身がパラノイアから誇大妄想や被害妄想に陥っていることを自覚できないからこそ、正気の沙汰とは思えない残虐行為を平然と繰り返すことができると結論づけているのです」(国際政治アナリスト)
このピック病に特徴的な症状を眺めれば、怒りっぽくなる、相手の話を聞かない、短絡行動を取る、そして他人の家に勝手に上がるなどの諸症状は、プーチン大統領が今回の軍事侵攻で見せている不条理極まる言動にそっくり重なってくる。まさにウクライナは旧ソ連から独立した「他人の家」なのだから。
実はかのヒトラーもスターリンもパラノイアだった、との指摘がある。パラノイアには妄想を除く考え方や行動は首尾一貫しているとの特徴があり、2人の独裁者は人類史の汚点とも言うべきジェノサイド(大量虐殺)に手を染めた。
まさに今、妄想と狂気にまみれた独裁者によって、歴史は繰り返されようとしているのである。
*「週刊アサヒ芸能」3月24日号より