お手軽な行楽、あるいは電車好きなお子さんをお持ちの方にオススメしたい「トレインビュー」スポットをご紹介。今回は、東京駅を中心に【首都圏版】をお届けします。
①東京駅:日本一“高い”駅
駅構内の飲食店やお弁当も豊富なので、長い時間滞在できます。ただし、東北・上越・北陸新幹線と東海道新幹線は別の改札になっているので、どちらも見たいということなら、入場券もそれぞれ購入する必要があります。東海道新幹線は、車両のバリエーションが少ないですが、タイミングが合えば、子供にも人気の“ドクターイエロー”を見ることもできます。ダイヤは非公式ですが、ネットで調べると出てくるかも?? また、全列車が停車するのが東京駅。その本数は1日約4000本。すべての列車が“上り線”でやってくるので、鉄道ヲタクからは「日本一“高い”駅」というダジャレがあるとかないとか。逆に言えば、新幹線が猛スピードで通過するところを見ることはできません。
②大宮駅:足を伸ばせば鉄道博物館も
たくさんの車両を見たいのなら、ここがわかりやすい。上野駅は新幹線のホームが地下深くにありますが、大宮駅は在来線ともさほど離れていないので、遊びに行きやすい利点も。すべての線が停車するので、通過列車は見られません。東北・上越・北陸・秋田・山形新幹線を見ることができます。さらに鉄ヲタの間で人気なのは在来線ホーム。近くには大宮車両センター(かつての大宮工場)があり、首都圏の車両が検査などで集まる重要拠点です。JR貨物の車両所もあり、貨物列車や機関車が行き交うシーンを見かけることができるかも。さらに足を伸ばせば「鉄道博物館」(最寄りは隣の大成駅)も。
③田端駅:隣接ホテルからの眺めも良し
東京都内では有数規模の車両基地が隣接。新幹線の車両が停まっていたり、在来線の車両も多い。さらに貨物列車も通過します。山手線の停車駅なので、山手線・京浜東北線・宇都宮線・高崎線がひっきりなしに行き交うため、お子さんも飽きずにいられそう。高ポイントは、駅に隣接する「ホテルメッツ」からの眺め。レストランを利用しつつ、優雅にトレインビューを楽しめます。
④横浜駅:私鉄をたくさん見たいなら!
乗り入れ路線が多く、その事業者もJR東日本、京急、東急、相鉄、横浜市営地下鉄と様々なのが横浜駅。新幹線こそは見られませんが、JR東日本はもちろん、赤い車両の京急、ヨコハマネイビーブルーの相鉄最新車両、さらに東急のホームに行けば、東急のみならず直通先の「みなとみらい線」「西武鉄道」「東武鉄道」「東京メトロ」の車両を楽しめる。東急を走る車両はラッピングも多彩で、横浜DeNAベイスターズや渋谷ヒカリエ仕様などもあります。難点は、駅そのものが“複雑”というあたりでしょうか。
⑤日暮里駅近くの芋坂跨線橋:暑くない日にオススメの“隠しスポット”
日暮里駅を出て上野方面に少し歩くとある跨線橋。駅舎ではないので、直射日光は免れないですが、JRの京浜東北・山手・高崎・宇都宮・常磐の各線、さらに京成電鉄の列車も通る「都内屈指の鉄道ビュースポット」。日を問わず親子連れが多く集まっている場所でもあります。JRと私鉄をまとめて見ることができるほか、JRでは常磐線特急「ひたち」「ときわ」、京成では成田空港に向かうスカイライナーが通るので必見。山手線と京浜東北線の運行頻度に圧倒されるもよし。新幹線を望むなら、駅に戻って日暮里駅前の跨橋に来れば、地下から地上に出る勇姿を楽しむこともできます。
日中ならば時間を選ばず、フトコロにも優しい「トレインビュー」。行楽シーズンのみならず、日常のレジャーとしてもオススメです。