桝太一アナだけじゃない! 学者・研究者としても活躍する有名人

 日本テレビの看板アナとして「真相報道 バンキシャ!」などの司会を務める桝太一アナウンサー。しかし、3月末で同局を退社することを今年1月に発表。かねてより噂されていたフリーアナではなく学者への転身という退社理由は驚きをもって報じられた。

 4月からは生物学者として同志社大学ハリス理化学研究所に勤務する予定だが、以前から不定期出演していた生態調査や渚づくりを行う「ザ!鉄腕!DASH!!」の人気コーナー「DASH海岸」には引き続き参加するという。

 桝アナのようにテレビ業界から学者や研究者に転身するケースは珍しいが、まったくないわけではない。例えば、タレント・女優のいとうまい子は早稲田大学大学院で予防医学を研究し、老化学の博士号を取得。19年からはAIベンチャーのエクサウィザーズのフェローに就任し、介護用ロボットなどの共同研究をおこなっている。

 また、女性ピン芸人のエド・はるみも慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科を18年に修了し、現在はタレント活動と並行してコミュニケーション学の研究者としても活動。

 ハコフグの被り物と「ギョギョ!!」のフレーズで有名なさかなクンは、東京海洋大学名誉博士・客員准教授だが、単なる名誉職ではなく、絶滅したとされるクニマスを再発見するなど同分野の研究者として多大な功績を残している。
 
 ザ・フォーク・クルセダーズの北山修は臨床心理学者としてだけでなく、06〜09年には日本精神分析学会会長を務めていた斯界の重鎮。昨年、白鴎大学学長に就任した。

 また、80年代に紘川淳の名義でアイドルとして活動していた高岡美佳は立教大教授の経営学者で、消費者行動論や流通システムの専門家だ。
 
「芸能人やアナウンサーとして成功するのも難しいのに、異業種の学者・研究者として実績を残すのはさらにスゴい。桝アナは助教として専任研究所員になりますが、これも簡単になれるものじゃありません。もしフリーアナになれば、日テレOBの羽鳥慎一アナ並みの活躍はできたと思いますけどね」(芸能ジャーナリスト)

 テレビの世界から去るのは残念だが、桝アナには研究者としての今後の活躍に期待したい。

エンタメ