黒木華「ゴシップ」、演技も内容も高評価なのに“視聴率爆死”の謎に迫る

 女優・黒木華が主演を務める木曜劇場「ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○」(フジテレビ系)が苦戦中だ。

 同作は、黒木演じるニュースサイトの編集部員がPV(ページビュー)数を伸ばすために奮闘する物語。1月6日に放送された初回の平均世帯視聴率は6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)。13日放送の第2話は6.0%と初回よりも下げてしまった。ドラマ視聴率は2桁が合格ラインといわれているが、それに遠く及ばない。

 黒木といえば、2021年4月期放送で竹野内豊主演の月9ドラマ「イチケイのカラス」(同局系)でエリート裁判官を好演。視聴率も好調で全話の平均世帯視聴率は12.6%を記録。〝演技派〟の黒木の実力を持ってすれば、「ゴシップ」でも「イチケイ」に近い視聴率を獲れるんじゃないかと期待されていたはずだ。

 だが、蓋を開けてみれば大不調。ところがネット上では「ゴシップ、面白い」「黒木華の演技がめちゃくちゃ良い」「クールな役を上手にこなしている」などと、ストーリーも黒木の演技にも称賛の言葉が多数寄せられている。

「フジの木曜劇場は最近、低空飛行が続いています。江口のりこ主演の『SUPER RICH』(21年10月期・全話平均視聴率6.8%)、比嘉愛未主演の『推しの王子様』(21年7月期・同4.9%)、鈴木亮平主演の「レンアイ漫画家」(21年4月期・同5.4%)と、いずれも視聴率が芳しくありません。これらの作品に共通するのは、主役が演技派で、実際にドラマを見ている人からの評価は高いところ。黒木華の『ゴシップ』もそう。ウラに圧倒的に強い番組があるというわけではないですから、つまるところ、フジの“木10”という枠自体がドツボに嵌っているような気がしないでもないですね」(テレビ誌ライター)

 歴史あるドラマ枠も変革の時が来たのか。

(石田英明)

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