元中日・門倉健氏「失踪事件」で妻を直撃【2021BEST記事】(1)

 今年8月の「週刊文春」が〈北陸地方の‟海の家‟で働いていた〉と報じて以降、杳として行方が知れない門脇健・元中日2軍投手コーチ。5月中旬に突如姿をくらますと、球団は退団を発表。その後、一度は自宅に戻ったものの、スマホも財布も置いたまま再び姿を消すというミステリー。最初の失踪直後、アサヒ芸能が門倉夫人を直撃して、大反響となった記事(6月5日配信)をここに再録しよう。

 2年ぶりのセ・パ交流戦を差し置いて、前代未聞の失踪劇が球界をザワつかせている。シーズン途中に姿をくらませただけに、安否を心配する声は絶えない。その一方で怪事件の背景には女や金銭トラブルなどの数々の疑惑が浮上。その全てを愛妻に直撃すると、奇っ怪な出来事を洗いざらい答えてくれた。

 中日の球団スタッフが沈痛な面持ちで語る。

「てっきり、1軍に呼ばれて視察にでも行っているものだと思っていました。あんなに優しくて明るい人が突然いなくなるなんて‥‥」

 話題の主は、前2軍投手コーチの門倉健氏。選手時代に「アゴの長さでは日本一」と、自らネタにしていた顔立ちを記憶している人も多いだろう。

 5月26日、中日は同日付で門倉氏の退団を発表。説明によれば、15日のファーム練習を無断欠席したまま行方不明になったという。

「11日〜16日の遠征に帯同せず、ナゴヤ球場で調整中の投手陣の練習を見る残留組でした。本人のケータイが繫がらず、『どこに行ったんだ』と、大騒ぎになった」(スポーツ紙デスク)

 ケータイと財布は単身赴任先である愛知県豊田市内の自宅に残されており、球団はおろか家族さえも門倉氏と連絡が取れない事態に。翌16日には家族から愛知県警に捜索願が出されたのだ。

「その後、2軍マネージャー宛てに手書きの退団届が郵送で届き、家族が本人の筆跡を確認したのちに退団が受理されたという話でした」(スポーツ紙デスク)

 現役時代の門倉氏は、身長193センチの長身から落差の大きいフォークを操り、中日、近鉄、横浜、巨人、韓国球界などでプレー。横浜時代の05年には最多奪三振のタイトルも獲得している。19年から与田剛監督のラブコールに応え、中日の2軍投手コーチに就任していた。

 突然の雲隠れの要因について、首をひねるばかりの関係者も多いが、騒動発覚以来さまざまな疑惑も飛び交っている。まずは巨額の借金説だ。

 数年前にバラエティー番組で紹介された「3億円の豪邸」とされる横浜市内の自宅のローンが、まだ約8000万円残っているのだ。地元関係者が明かす。

「実は横浜市と借入先の銀行から計2回も差し押さえにあっています。家計が火の車だったのではないか」

 さらには、女性問題があったとの指摘も。さる球界関係者によれば、

「今年の春季キャンプ中に、夫人にバレてしまったといいます。かねてよりシビアな金銭管理をされており、カードはおろか現金も必要最低限しか持たされていなかった。不貞相手と会うにも先立つものが必要だから、悪いスジから金をツマんでいたとも。実際、球団にまで金融業者から返済催促の電話がかかってきていたそうです」

 トラブルが重なり、夫婦の不和にまで発展していたというのか。門倉氏と親しい球界OBが引き継ぐ。

「門倉は奥さんから逃げているともっぱらなんです。単身赴任先では、サラリーマンの次男と住んでいましたが、そこにケータイと財布を置きっぱなしにしたまま夜中に抜け出している。GPS機能などで居場所を特定されないためでしょう」

 一方、郵送された退団届には疑問が残る。家族が筆跡を確認しただけで受理されるものだろうか。

「普通は安否を確認してから受理するものです。球団は門倉と意思確認をしていて、奥さんには情報提供していないのではないか。ただ気になるのは、退団届の文面に自死をほのめかすような部分があったというんです。現役時代から真面目で、ささいなことで思い悩む性格なので、まさか遺書代わりだったのかと心配している」(球界OB)

 いずれにせよ、疑問ばかりが募っていくのだ。

(2)につづく

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