米IT大手のグーグルは12月8日、年内に全世界の派遣社員や契約社員、インターンを含む全ての従業員に対して1600ドル(約18万円)、またはそれと同等額を現地通貨で特別ボーナスとして支給すると発表。これにネット上では、羨む声が飛び交っている。
「同社は新型コロナウイルスの感染拡大を受け多くの従業員が在宅勤務を続けており、今年3月には従業員のウェルビーイング(幸福度)が低下しているとして500ドル(約5万6000円)のウェルビーイングボーナスを支給していましたが、今回はその3倍以上という太っ腹な特別ボーナスになっています。グーグルは21年7〜9月期の売上高が前年同期41%増となる651億ドル(約7兆4300億円)で、5四半期連続で過去最高を更新するなど絶好調ですからね」(経済ジャーナリスト)
このニュースに日本のネット上では、《ちゃんと利益を従業員に還元してくれるなんて羨ましい。日本企業の経営者にはグーグルの爪の垢を煎じて飲ませたい》《非正規にも18万払うってすげぇな。こういうのは日本じゃちょっとないよね》《コロナ禍でアメリカは空前の人手不足っていうのもあるんだろうけど、まぁ、それは日本も同じだしな…》《日本じゃ多くの民間企業がボーナス大幅減だし、遠い国のお話って感じ》といった声が多く見られる。
「今年3月にソフトバンクが全社員を対象に一時金20万円を支給したことが話題となりましたが、全世界の非正規やインターンにまでボーナスを出すグーグルはさすがとしか言いようがありません。日本でもコロナ禍に売上高を伸ばしている企業もありますが、企業の内部留保が9年連続で過去最高を更新したという財務省の発表もありますし、なかなか従業員には還元されていないところも多いのが実態のようです」(前出・経済ジャーナリスト)
コロナ禍をがんばり抜いた従業員たちを、企業側はもう少しねぎらってもらいたいものだ。
(小林洋三)