11月29日、繊維大手の東レは、第40代キャンペーンガールに間瀬遥花を起用すると発表した。現在、繊維業界でキャンペーンガールを採用するのは同社のみとなっているが、今後は時代に合わせて「男性の起用も検討する」ことを明らかにしている。ただ、これにはネット上で微妙な反応が巻き起こっているのだ。
「もともとは水着の販促用キャンペーンのプロモーションモデルとして1981年に『東レ水着キャンペーンガール』がスタートしました。山口智子や杉本彩、藤原紀香、菊川怜などを輩出したことでモデルや女優の登竜門的な存在としても知られています」(芸能記者)
ただ、キャンペーンに水着の女性モデルを起用することには批判的な意見もあり、企業方針の変更などもあって、旭化成や東洋紡、ユニチカなど多くの繊維会社がキャンペーンガールを廃止。東レも2015年からは「水着」の文字を取って「東レキャンペーンガール」に改称し、東レの顔として水着以外のキャンペーンにも活躍の場を広げている。
東レの担当者によれば、「(キャンペーンガールの存続については)議論はあった」というが、「認知度も高く、当社の重要な資産」であることから継続させる方針で、今後は「男性の起用も検討する」としている。しかし、これにネット上では《本当に面倒くさい世の中になったもんだ》《男性も起用するならもはやキャンペーンガールじゃないじゃん。そこを捻じ曲げてまで多様性を尊重する必要ある?》《男性を起用することで効果が上がるのなら分かるけど…。男女平等をはき違えてる気がする》など批判的な意見も少なくない。
「多様性を持たせることに疑問を感じる気持ちは、男性視点としては十分に理解できます(笑)。ただ、18年にはF1でもグリッドガールが廃止になりましたし、世界的に大胆な格好をした女性をキャンペーンやイメージモデルとして起用するのは辞める流れになっていますから、今後はこうした形が増えるでしょう。ちなみに、俳優の鈴木亮平はまだ無名のころ、東レの男性用水着をPRするキャンペーンボーイに選出されており(2006年)、俳優輩出の新たな登竜門になるかもしれませんよ」(エンタメ誌ライター)
第二の鈴木亮平が出るか。
(小林洋三)