放送中の日曜劇場「下剋上球児」(TBS系)で主演を務める俳優の鈴木亮平(40)。今年公開の映画では2月公開の「エゴイスト」と、4月公開「劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」に主演し、8月公開の「リボルバー・リリー」にも出演して大忙しだ。今でこそ人気俳優の仲間入りを果たしたが、下積み時代もあった。
20年3月放送の「坂上&指原のつぶれない店」(TBS系)に出演した際、27歳まで球場でビールの売り子のアルバイトをしていたと告白。俳優を志し、自分でプロフィールを作って事務所や制作会社を50社ほど回って営業活動をしていたが、ほとんどが門前払いで撃沈したという。
結果的に相手にされないことが多かったが、鈴木は何も考えなしに営業していたわけではなかった。23年2月放送の「ボクらの時代」(フジテレビ系)では、この営業方法についてこう語っている。
「まず原付で(営業をかけたい)制作会社とか事務所の下まで行くんですよ、直接。そこで電話します。前もって電話をすると断られるので、『今、下にいるんですけど』って電話すると、『じゃあ、1回上がってきて』というのがたまにありました」
見方によれば、あざといやり方だが、鈴木は営業用のプロフィールにも〝仕掛け〟をしていた。
「プロフィールにわかりやすい〝引っ掛かり〟がほしいと思って英検1級と書いていたことをラジオ番組で告白したことがありました。鈴木によれば、米女優のジュリア・ロバーツがオーディションで『ピアノを弾けるか?』と聞かれ、『もちろん弾けます』と答えた後に猛練習したそう。そこで鈴木も同じ手を使い、プロフィールに英検1級と書いた後に必死に勉強して見事に取得したことを明かしています。営業ひとつとっても、頭を使って人とは違った行動をしていたことがわかります」(エンタメ誌ライター)
役柄によって体重を最大45キロも増減させてきた鈴木。下積み時代の覚悟と頭のキレもハンパなかった。
(石田英明)