日本ハムの新庄剛志監督(49)に思わぬ逆風が吹き始めた。震源地は、シンパとみられていた「番長」からの痛烈な一撃だった。さらには様々なOBたちが「アンチ包囲網」に呼応するかのように動き出しているのだ。
「(新庄の)監督就任会見を見た瞬間、イラっとしました。もうちょっと(服装を)ちゃんとしてくると思ったんですよ。プロ野球の監督になったら、ある程度ちゃんとしないと‥‥。プロ野球100年の歴史があるわけですよ。(元巨人の)川上(哲治)監督から始まってね。絶対、プロ野球のOBたちは口に出さへんと思いますけど、みんな嫌な気分になってるのは間違いないと思います。僕らの年代の選手までは。若い世代はわからないですよ」
自身のYouTubeチャンネル「清ちゃんスポーツ」で、こうコメントしたのは清原和博氏(54)である。このニュースはあっという間に駆け巡り、炎上騒動にまで発展してしまった。スポーツ紙記者が語る。
「ここのところ、『清ちゃんスポーツ』は再生回数が100万回を超えることはありませんでした。チャンネルの制作者も、再生回数の浮上を期待して過激なコメントをそのまま流したのかもしれませんが、再生回数も平均より少ない上、かなりの低評価がついてしまった。この回に続くチャンネルでは日本シリーズについて語っていましたが、低評価が高評価を上回っています」
これだけなら炎上商法と見られるかもしれない。だが、かねてから新庄監督と清原氏の関係は、互いにリスペクトを惜しまないものだったというのに、何があったのか。
「選手としての接点はなかったが、09年の日本シリーズ、巨人対日本ハム戦でW解説を務めたこともある。日本ハムのリリーフ、武田久がマウンドに上がった際、新庄監督が『清原さんの嫌いなピッチャーだ!』と語ると、清原氏は『札幌のお寿司屋さんで会ったんです。彼にシュートを投げないでくれ、お寿司をおごるからと言ったら、シュートを投げなくなりました』と語るなど終始、和気あいあいでした」(プロ野球中継スタッフ)
ところが、この状況が一変したのは、16年2月に清原氏が法律違反の薬物で逮捕されてからのことだった。
「新庄監督は逮捕以降、なぜか清原批判を開始。番長スタイルについても『あんなしくじりをしたのは清原さんのハートが弱かったから』と公言。これが釈放後の清原氏の耳に届いたらしく、不快感を示していた」(スポーツ紙記者)
もつれ始めた2人の関係に、今回の清原発言がトリガーとなり「アンチ新庄」の存在が俄然、クローズアップされているのだ。
*「週刊アサヒ芸能」12月9日号より【後編】につづく