フジテレビが希望退職募集も「辞めない社員多い」指摘が出る特殊な社内事情

 フジ・メディア・ホールディングスは11月25日、連結子会社のフジテレビが希望退職者の募集をすると発表した。勤続10年以上で満50歳以上が対象となるという。

「26日に開かれたフジテレビの定例会見で金光修社長は、『うちの社員の人員構成として比較的高齢者が多くて、若年層が少ない。逆ピラミッド型になっている』と希望退職者を募集する目的を明らかにし、希望者には再就職支援を実施するのに加え『通常の退職金に加えて優遇する』と説明したのです」(テレビ誌ライター)

 昨今はコロナ禍に希望退職を実施する大手企業も決して珍しくはない。ホンダやオンワードなどは募集人数よりも多い応募者が殺到したことが話題となっており、今回もネット上では《ついに民放キー局が希望退職を募集する時代になったのか》との声が上がっているが、フジテレビの場合はそれほど応募者が集まらないとの見方もある。

「そもそも、フジテレビは縁故採用が多いと言われていますからね。2019年に当時の社長だった遠藤龍之介氏(現・取締役副会長)が『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に出演した際、自身が小説家・遠藤周作の息子だったことから、『(社長も2世だし)フジテレビってコネ入社が多いんですか?』と質問され完全否定したところ、同社の山崎夕貴アナが『えっ、半分くらいコネ入社ですよね』と驚いた表情でぶっちゃけていましたが、それくらい多い。そのためしがみつく傾向も強いようで、なかなか希望退職を実施しても応募者が現れないのです。フジテレビでは17年にも希望退職者を募ったものの、その時に退社した人数もかなり少なかったと言われています」(週刊誌記者)

 今回の募集の対象社員は200名以上いるとされているが、果たしてどれだけ希望者がいるだろうか。

(小林洋三)

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