波に乗るおいでやすこがが「共演したくない」リストに入る意外な理由

「キングオブコント2021」から即席ユニットのエントリーが認められた。おいでやす小田とこがけんによる「おいでやすこが」(以下、おいこが)が「M-1グランプリ2020」で準優勝したことを受けて、14年目にして初のルール改定となったのだ。

 これによって、チョコレートプラネットとシソンヌによる「チョコンヌ」、間寛平と村上ショージによる「ヤギとひつじ」、おばたのお兄さんとひょっこりはんと俳優・勝矢による「おかん」、ゆりやんレトリィバァとガンバレルーヤによる「ガンバレルーやんレトリィバァ」ほか、異色の顔合わせが誕生したが、いずれも決勝10組に残れなかった。

 M-1ドリームをつかんだ”おいこが”のセールスポイントは、小田の絶叫ツッコミ。番組で決まって求められるため、声帯を心配する声が多い。同時に共演に難色を示す同僚芸人もいる。うるさいからではない。同じステージに立つと負傷するジンクスがあるからだ。見取り図もそんな1組だという。

 見取り図の盛山晋太郎は今年2月、東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催された「M-1ツアースペシャル2021」の休憩中、大怪我を負っている。施設内で落下して、右肋骨骨折と左膝靭帯損傷と診断されたのだ。

「1ステージ目と2ステージ目の間に小田と歩いていて、1m20~30cmほど落ちたのです。小田が救急車や!と動いて、渋谷区内の総合病院に運ばれました。痛みは2週間ほどで引いたそうですが、後日収録予定だった特番『THE鬼タイジ』(TBS系)は、演出が一部変更されました」(制作会社関係者)

 盛山の不注意で、小田に罪はない。しかし偶然にも、同じ年のM-1で競い合い、優勝したマヂカルラブリーもその直前に怪我をしていたため、ジンクスに真実味が増した。マヂラブ・村上は昨年末、ネタ特番「NETA FESTIVAL JAPAN」(日本テレビ系)のリハーサル中に左足を負傷。全治2週間と診断された。このお笑いの祭典には、おいこがも出演していた。

 番組は、芸人が昇降機からジャンプする派手な登場が恒例。村上は着地した時、昇降機の枠に左足のつま先をはさみ、親指の爪がはがれた。裂傷もしたため縫合するハメに。

「M-1ファイナリストは番組共演がグンと増え、休日返上のスケジュールに一変します。当時、『小田のたたり』と良からぬ噂が回り、小田と同じ現場になることにビビった芸人がいたそうです」(前出・制作会社関係者)

 おいでやす小田の呪いが広がることがないよう祈るばかりだ。

(北村ともこ)

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