ゆりやんレトリィバァの「あげまん伝説」が再びささやかれている。ゆりやんといえば、「R-1ぐらんぷり」(現在は「R-1グランプリ」に改称)で2015年の13回大会から4年連続ファイナリストとなった実力者で、「女芸人No.1決定戦 THE W」の初代チャンピオン。昨年10月にはピーク時より合計36kgのダイエットに成功して、“女芸人の美のカリスマ”とも呼ばれるようになった。
そんなゆりやんは、霜降り明星がまだ関西のローカル芸人だったころ、せいやと粗品の両方に思いを寄せていたものの撃沈したという。その後、2人の人気は大爆発した。
霜降り明星とは、17年にバラエティ番組「AI-TV」(フジテレビ系)で共演。そのときに粗品に好意を抱いて告白。翌18年、せいやに鞍替えして追い回した結果、自宅デートまでこぎ着けたとか。
霜降りは同年の「R-1ぐらんぷり2018」で、史上初めてコンビそろって決勝戦に進出。同年末の「M-1グランプリ2018」で、平成生まれの芸人コンビでは初となる優勝を飾った。さらに粗品は翌年、「R-1ぐらんぷり2019」で優勝。史上初の2冠となった。
そんな“あげまん説”を再び立証させる出来事があった。昨年末の「M-1グランプリ2020」の決勝戦で、史上最高点数を叩きだして準優勝したおいでやすこが。ピン芸人のおいでやす小田、こがけんによる即興コンビだが、“怒鳴るおじさん”として認知された小田はゆりやんの元相方なのだ。
「といっても、こちらも即興コンビ。M-1に出るために17年に『おいでやすレトリィバァ』を結成。3回戦まで進出しました。その年の小田さんは吉本新喜劇の奥重敦史さんとの『スーパー土瓶』でも出場して、準々決勝まで駒を進めました。その後、相方をこがけんにチェンジして準優勝。着実にステップアップしていますね」(芸能ライター)
42歳の小田は、5歳年上のデザイナーの妻と東京・狛江市の家賃7万5000円のマンションに住んでいる。結婚式も新婚旅行も結婚指輪もないまま、結婚7年目。「M-1ドリーム」で運命を変えたおいでやすこがは、大会後わずか5日で21年1月のスケジュールが真っ黒になったという。
ちなみにゆりやんには、「キングオブコント」「M-1グランプリ」のファイナリスト経験があるアキナ・山名文和にも恋をして、失恋した過去がある。
売れたければ、ゆりやんと“カンケイ”を持て——。若手芸人の間では“テッパン”の都市伝説だったりして。
(北村ともこ)