サニブラウンに続く快挙!テニスの伊藤雄哉が母校をNCAA優勝に導く

 米テキサス大学のテニス部に所属する伊藤雄哉選手が、日本人初の快挙を達成だ。5月21日に開催された全米大学体育協会(NCAA)の全米トーナメント決勝にて、伊藤のテキサス大学が前年優勝の強豪・ウェイクフォレスト大学を破って、同校で初となる全米王者に輝いたもの。

 ランキング2位のテキサス大はこの日、逆転優勝にはシングル6試合で4勝が必要だった。そして3勝1敗で迎えた5戦目に出場した3年生の伊藤は、すでにプロ転向を果たしているペトロス・クリソコス選手を相手に3-6、6-3、6-4で逆転勝利。勝利の瞬間には選手全員がコートになだれ込み、初優勝の喜びを分かち合った。

「日本人のテニス選手がNCAA優勝を果たすのはおそらく史上初の快挙。5月11日には陸上のサニブラウン・ハキームが全米屈指の強豪カンファレンスであるSECの陸上選手権にて男子100メートルに優勝したばかり。そのわずか11日後に伊藤がアメリカの大学スポーツ史に名前を刻んだ形です」(スポーツライター)

 NCAA王者は全米どこにいっても一目置かれる偉大なタイトル。その栄誉を手に入れた伊藤は、日本ではまだ無名の存在だが、どんな選手なのだろうか? スポーツライターが続ける。

「昨年のアジア大会に日本代表で出場した伊藤は、綿貫陽介とのダブルスで銀メダルを取得した逸材。オーストラリアの高校を経てテキサス大学に入学した際には、4年間の学費や寮費といった必要経費のすべてを保証されたフルスカラシップ(奨学金)を得ていたのです。その伊藤を擁してテキサス大学は全米優勝を果たしたのですから、自分の実力を自ら証明した形。卒業後のプロ転向が楽しみですね」

 伊藤やサニブラウンらの活躍は、NCAAへの挑戦を夢見る若者たちの後押しになることだろう。

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